iPhone 4S以降、日本におけるiPhoneの発売にはau/KDDIが加わった。これでソフトバンクとあわせ2社の供給体制となり、市場活性化という意味でiPhoneユーザ全体にとってのメリットは大きい。

ただし、ソフトバンクは「GSM/HSPA」、au/KDDIは「CDMA2000」と通信方式が異なるため、同じiPhoneといえど"つながり具合"は同じにならない。たとえば、au/KDDIの場合、いちど低速なCDMA 1x(最大144kbps)で通信を始めてしまうと、なかなか高速な3G/LTE回線に戻らないことがある。これを「○問題」と呼ぶのは、CDMA 1xで通信しているときステータスバーの表示が「○」になるからだ。

au/KDDIはこの現象を把握しており、ときどきPRL(Preferred Roaming List、ローミングエリア情報設定)を更新することで解決しようとしている。PRLにはバージョンがあり、4月8日現在での最新は「7」。それ以前のバージョンのPRLを利用している場合、更新すれば「○問題」が解消/緩和される可能性大だ。

PRLを更新する手順は以下のとおり。すべての地域/端末で効果があるかの保証はないが、ファームウェアではなくSIMカードに書き込まれるローミングエリア情報の更新のため、リスクは少ない。「○問題」が気になるのであれば、試す価値はあるはずだ。

操作手順をカンタン解説

1 「電話」を起動し、キーパッドタブで「*5050」に発信する

2 電話がつながると、「お電話ありがとうございます。ローミングエリア情報の更新依頼を承りました」とガイダンスが流れ始める。ここで「終了」ボタンをタップする

3 数分ほど待つとPRLの更新が完了し、「au ICカードのデータ更新が完了しました」とメッセージが表示される。「了解」ボタンをタップしたあと、スリープボタンを長押ししてiPhoneの電源をオフにして、その後電源を入れ直す

4 iPhoneのシステム起動後、「設定」→「一般」→「情報」の順にタップし、キャリア欄(KDDI)をタップすると、PRLのバージョンが表示される。この数字が増えていれば、PRLのバージョンアップは完了だ

(提供:iPad iPhone Wire)