オイスターソースやXO醤油、どちらも中華料理の定番調味料だ。チャーハンや野菜炒めなどの中華料理の味が簡単に決まり重宝するのだが、今回は、香港在住コーディネーター一押しのオイスターソースとXO醤を紹介する。これさえあれば、プロレベルの味わいを再現できるぞ!

甘くないオイスターソース

「汝記○油」(○は虫に豪)(55香港ドル・約670円)は、自社のカキ養殖場を所有しているメーカー・汝記のもの。創業1950年代のメーカーで、原材料は「カキ、水、塩」ととてもシンプル。味見をしてみると……甘くない。

「汝記○油」(○は虫に豪)(55香港ドル・約670円)

日本で出回っているオイスターソースの大半は、砂糖が添加されているので甘さがある。だが汝記のオイスターソースは甘みはなく、カキの旨みがギュッと詰まっていて濃厚。甘みを加えたくない料理にも使えるのがうれしい。

ホテル特製のXO醤もオススメ

マルコポーロ香港ホテル内にある中華料理店「夜上海」(イエ・シャンハイ)では、「特製XO豆板醤」を販売している。干し貝柱や干しエビ、唐辛子、金華ハムなどが入ったXO醤で価格は100香港ドル(約1,200円)。

次は、地元のスーパーなどで売られている「蘇太XO醤」で118香港ドル(約1,420円)。商品名にある「蘇太」とは、"蘇さんの奥さん"という意味で、その奥さんが15年以上前から友人にプレゼントとして贈っていた自家製XO醤が好評だったことから2年前に商品化。こちらは金華ハムや唐辛子、干しエビなどがたっぷり入っている。

中華料理店「夜上海」(イエ・シャンハイ)の「特製XO豆板醤」(100香港ドル・約1,200円)

地元スーパーで購入できる「蘇太XO醤」(118香港ドル・約1,420円)

中身を見てみると、それぞれ特徴がある。夜上海のXO豆板醤は、貝柱がとても細かく裂いてあり、具材が細かくなっている。蘇太XO醤は貝柱や唐辛子など具材が大きめで、"食べる調味料"といった印象。味わいを比較すると、XO豆板醤のほうが蘇太XO醤より甘みのある旨みが強い。ピリピリとした辛みが後追いしてくるのもXO豆板醤のほうだ。それに比べると蘇太XO醤はさっぱりめである。

以上3品、すべて香港で購入できる調味料なのだが、香港は日本から4時間ほどと近い外国。「究極の調味料を求めて週末は香港へ! 」なんていうのもグルメなアナタならきっと楽しい旅になることだろう。