スマートフォンの魅力は、多種多様なコンテンツが存在し、自身の嗜好性に応じてチョイスし、"自分好みの機能"を充実させることができること。自分らしさの追求、といっても過言では無い……といったら、多少オーバーかもしれないが、その"手助け"をしてくれるのが、KDDIが提供する「うたパス」「ビデオパス」「ブックパス」だ。

作業に行き詰まったら、筆者が大好きな映画を観て気分転換。スマホでのエンタメライフがグンと広がる。それがauスマートパスだ

筆者はauのiPhone 5を使用しており、TVCMでおなじみの「auスマートパス」を利用している。同サービスは、月額の情報料が390円(4月末まで無料)で300種類以上の厳選Webコンテンツが使いたい放題となるほか、50GBまで利用できるクラウドストレージサービスやオトクなクーポンサービスなどが利用できる。使えば使うほど利便性の良さを体感できるサービスだ。

今回、同じ" パス"の名がついた「うたパス」「ビデオパス」「ブックパス」を試してみたので、その使い勝手を紹介しよう。

そしてコチラが筆者お気に入りの「データお預かり」機能。iPhone 5で撮影した画像をクラウド上にアップロードしておくことで、いつでもどこでも誰とでも写真を共有することができるのが便利で利用している

こんな具合に、iPhone 5から"au Cloud"上のPhoto Albumにアップロード。手軽にデータを、しかも50GBもの大容量のスペースを利用できるのは大きな魅力だ

「うたパス」で最新楽曲が聴き放題に!

恥ずかしながら筆者は、これまで利用していなかったが、洋楽・邦楽を問わずヘビーリスナーにぴったりなのが、この「うたパス」だ。月額315円で最新の洋楽や邦楽、懐かしのヒットチューンまで、多彩なジャンルの音楽を楽しむことができるというサービスなのだ。

また、チャンネルを合わせれば離れた友達とも一緒に音楽を聴くことができ、「この曲のギターリフが格好いいよね!」や「ボーカルの歌声が透き通っていていいよね」と、チャットするなど、コミュニケーションの助けにもなる。実際に筆者が利用して"いいね!"と感じたのが、歌詞を見ながら楽曲を楽しむことができることと、ジャンルや年代、ムードを選択して自分専用のチャンネルが作れること。

しかも、気に入った楽曲を再生中にチェックしていくことで、自分が好きな音楽を学習させることができるのだ。つまり、使えば使うほどに自分好みのチャンネルに育てることが可能というワケだ。

「ただいま再生中」では、今どの楽曲を何名が聴いているかがわかり、今のトレンドを知るのにも便利そう。また自分好みのチャンネルを創り上げていくことが可能な「マイミックス」も面白い

映画もアニメもドラマも! 「ビデオパス」人気作品が見放題に

劇場公開されて間もない映画やアニメ、人気の海外ドラマなど、様々な動画コンテンツを楽しめるのが「ビデオパス」だ。月額590円の見放題プランであれば、「ニュー・シネマ・パラダイス 初公開版」や「レオン 完全版」、「恋に落ちたシェイクスピア」といった映画通をも唸らせた名画はもちろん、「宇宙海賊キャプテンハーロック」など、名作アニメを心ゆくまで楽しむことができるのだ(2013年3月29日現在)。 また、見放題プランに加入した人に毎月1枚発行されるチケットを利用することも可能で、ベン・アフレックが監督/製作を兼任し感動的な受賞式が話題となったアカデミー賞受賞作「アルゴ」など最新の作品を見ることができるのも大きな特徴と言えよう(2013年3月29日現在)。もし、「見放題までは必要ないんだけど、映画や海外ドラマは楽しみたい」という人向けにレンタルもあるので利用してみるのも面白いだろう。個人的に「おっ!」と心動かされたのは、アニメが豊富に用意されていること。筆者には幼少の子供がおり、電車やクルマでの移動の最中というのは、子供にとっては退屈以外の何物でも無く非常に手持ち無沙汰。そこで「ビデオパス」を利用しアニメを見せる(ちょっと親として怠慢かもしれませんが……)ことができれば子供の退屈を解消できそうだ。

地下鉄全線でデータ通信可能に! 「ブックパス」で読書を楽しもう

3月21日から東京メトロのほぼ全線で携帯の利用が可能な環境が整ったというニュースは記憶に新しいことだろう。それに加え、都営地下鉄も全区間で携帯の利用環境が整うなど、あらゆる場所でインターネットに繋がる環境が整備され、移動中であっても快適にスマートフォンを利用することが可能になっている。筆者は普段電車で移動している際に、中吊り広告や車内の人を観察しているのだが、皆一様に携帯電話やスマホに向かっている人を多く見掛ける。それらの人々は"細切れ時間"を持て余しているのではないだろうか。

そんな人にオススメしたいのが「ブックパス」だ。人気コミックはもちろん、雑誌や小説、写真集などを月額590円で読み放題プランや、好きな作品を1冊毎で購入可能なアラカルト購入など、スタイルに合わせてプランを選ぶことが可能。何冊も重たい書籍やかさばる雑誌を持ち歩かなくても、普段慣れ親しんだスマートフォンで読むことができれば、電車などでの移動中で発生する"細切れ時間"を有効に活用することができるだろう。

普段必ず持ち歩くスマートフォンのみで、映画も、音楽も、本まで楽しむことができる。auの放つ「3つのパス」で、豊かなエンターテインメントライフを送ることが可能になるというわけだ。

iPhone 5でも存分に楽しめたぞ! auの3つのパス

さて、ここまでざっと「うたパス」「ビデオパス」「ブックパス」の3つのパスのサービス概要を紹介してきたが、やはり実際に使用してみなければその良さはわからない。ということで、筆者のau版iPhone 5で試してみた。

最近CDというものを買わなくなって久しい、それに加え、筆者は洋楽(特にジャーマンメタルが大好物)とあってかなり偏った嗜好性なため、最近の邦楽アーティストなどについての情報にトンと疎い。歓送迎会の多いこの季節、二次会はカラオケ! というシチュエーションで困るのが「いやだ!」といっても歌を唄わせられること。

そこで、「うたパス」のチャンネルにある「新歓パーティーソング♪」や「さまざまな卒業に送るうた」をチョイスして「その場の雰囲気に合わせて歌えるポップス」を探してみた。わざわざレンタルショップなどで借りるという手間も無く、「何を聴けばいいかわからない」という悩みを解消してくれるため、これからの時期に役立ってくれそうだ。その他にも、多彩なチャンネルが用意されているので、まるで喫茶店や業務中の環境音楽かのように、自然と音楽を楽しむことができた。

本当に筆者は洋楽しか聴かないのでカラオケって苦痛なんです。特に唄うことを強要されるのが。でも、大人になると「それでも唄わなきゃいけない」シーンは出てくるもの。そんな時に活用できます(画像は2013年3月28日時点のもの)

続いて個人的には一番期待しているサービスである「ビデオパス」だ。筆者の娘は大の乗り物嫌い。ただ、何かに集中させると乗り物に乗ってくれるが、ポータブルゲーム機で遊ばせ続けるのは、なんとなく「親としてどうなんだろう?」という思いもあり、何か代替え案はないだろうか? と考えていた。

そこで、数ある映像コンテンツから娘もお気に入りのアーティスト、「きゃりーぱみゅぱみゅ」のビデオクリップを見せて、こう問うた。「これを見ながらだったら、電車に乗れるかな?」と。すると娘は複雑な表情を浮かべつつも「唄っていいなら乗ってもいい」と。正直唄われるのは問題だが、今まで堅くなまでに乗り物拒否してきた娘にしてみればかなりの譲歩を引き出せたのではないだろうか。「他にもアニメだってあるんだぞ」と畳み掛けたところ「乗ってすぐに見せてくれるならいいよ」とちょっと笑顔に。これは期待通りの結果が得られそうだ。それに加えて、筆者自身も毎月1枚ついてくるチケットで新作「アルゴ」や「ダークナイトライジング」などの洋画を見られる(2013年3月29日現在)とあり、通勤時間や電車・バスの待ち時間、昼食時などで映画を楽しむことができるので、まさに一挙両得。私のような邪な期待はさておき、映画好きだけどまとまった時間を割くことが難しい人にオススメと言えるだろう。

娘をお気に入りのアーティスト映像とアニメで納得させつつ、お父さんはアカデミー賞受賞作が楽しめて大助かり!? 「アルゴ」配信期間:2013/3/13~2013/8/12 (C) 2012 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.「ダークナイトライジング」配信期間:2012/12/5~2013/5/4 (C) 2012 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved. BATMAN and all related characters and elements are trademarks of and (C) DC Comics.

最後に「ブックパス」を試してみた。昨今電子書籍リーダー専用端末が登場するなど激化する電子書籍市場において、auはどこまでコンテンツを揃えているのかが気になっていた。が、実際に購入できる書籍のラインナップを見ているとそれは杞憂であったことを知った。テレビアニメ化された「ちはやふる」など、注目のマンガ作品も充実しているほか、「magnetic G 熊田曜子vol.1」「吉木りさ★グラビア写真集 Sweet Lemon」「南明奈 写真集 アッチーナVer.1」など、写真集コンテンツの充実さを感じさせてくれる内容であった。筆者個人的には、現在はAndroidでしか配信されていない小説やライトノベルを読みたい! と切に願うのだが、おそらく今後iPhoneでも見られるようになるのでは? と淡い期待を抱いた。

収録されたコンテンツのなかには無料で試し読みできるものもある。読み放題プランでマンガや雑誌、写真集に浸るもよし、だ。今後、小説やラノベの登場に期待したい

auの3つのパスは、僕個人だけじゃなく家族をもハッピーにしてくれる!

実際に使用してみた筆者のレビューは、如何だっただろうか。「うたパス」「ビデオパス」「ブックパス」は、多彩なアーティストの楽曲を楽しむことができ、最新の映画作品をいち早く見ることができるほか、気分転換にマンガを読む―― といった具合にエンターテインメントライフを今以上に充実させてくれる。

筆者のようにiPhoneユーザーでもauの「うたパス」「ビデオパス」「ブックパス」を利用することができる。本稿を読んで興味を持った方は、この3つのパスを利用して日々の生活にスパイスを加えてみては如何だろう。きっと、今以上にスマートフォンに愛着を持って接することができるようになるはずだ。