ファストフードレストランの定番サイドメニューといえばフライドポテト。各社、カットも揚げ方も異なっている。そこにはきっとこだわりがあるはずだ。そこで、ファストフード各社にポテトのこだわりを聞いてみた。まずはマクドナルドだ。

創業から変わらぬ味

細くてカリカリ、中身はホッコリ。誰もが認める旨さの「マックフライポテト」。ハンバーガーとのセットはもちろん、マックフライポテトとコーヒーでおやつ、なんて人も多いはず。時々「ポテト全サイズ150円」「1個買うともうひとつ無料」などのプロモーションもあり、ポテト好きをワクワクさせてくれる。

マクドナルド「マックフライポテトM」

そんなマクドナルドのマックフライポテトは、1971年の創業から現在まで、変わらぬ味で販売されている。30年以上もの伝統の味だ。材料となるジャガイモの産地はアメリカで、ラセットバーバンクといって米国の定番品種。日本の男爵イモより数cmから10cmも長いため、フライドポテトに最適なのだそう。

マックフライポテトはラセットバーバンクの長さをいかしてカット。調理法は、高温の油を使って規定時間で揚げたあと、適量の塩をまんべんなくふりかける。この絶妙な塩加減でポテトの旨味をいかしているとのこと。

なお、マクドナルドでは3月22日から5月中旬までの期間限定で「シャカシャカポテト のりしお味」を販売中だ。のりしおといえばポテトチップの定番フレーバー。それがあのホクホクのマックフライポテトで楽しめるとは。これはぜひ食べてみたい。

「ハッシュポテト」のこだわりは?

マクドナルド「ハッシュポテト」

さらに、"揚げたイモ"というカテゴリでは「ハッシュポテト」を忘れてはいけない。朝マックのサイドメニューで、こちらはこんがりサクサクの小判型。1985年に朝マックを販売するとき、朝専用のポテトメニューとしてスタート。こちらも28年間変わらぬ味だ。

ジャガイモの産地はアメリカ。ダイス状にザク切りして、ポテト本来の食感を楽しめるようにしたという。調味料も塩味のみ。マックフライポテトとの違いは調理法だ。揚げ色がゴールデンブラウンで、外側はカリッと、中はしっとりホクホクの状態になるように、マクドナルドオリジナルの温度と時間で揚げているとのこと。同じポテトメニューでこうも食感が違うのかとびっくりする。

ところで、マックフライポテトにはS、M、Lの3種類がある。ハッシュポテトはなぜ1種類なのだろう。ポテト好きとしては、ワラジサイズのLLサイズを食べてみたい。その要望をぶつけてみたところ、「貴重なご意見をありがとうございます。グローバルで決まっているサイズのため、現在のところ、他のサイズの予定はございません」との回答だった。

……ううむ。残念。2つ買って食べよう。