男性にとって深刻な問題であるED(勃起不全)。原因は様々ありますが、その中で、「メンソール入りのタバコはEDになりやすい」という噂があるようです。タバコの価格高騰などにより禁煙者が増えつつある中、更に喫煙に対して抵抗感を抱かせるこの噂を検証してみましょう。

喫煙とEDの関係とは?

メンソールがEDの原因になるというよりも、タバコを吸うこと自体が及ぼす身体への悪影響が問題です。陰茎は、海綿体に血液が流れ込み血管拡張することにより勃起します。ですが、タバコには血管収縮作用があるため、血液の流れを妨げEDを引き起こす原因ともなり得るのです。また、喫煙により脳血管障害や高血圧など生活習慣病になると、血管が詰まって勃起できなくなる可能性もあります。それに、喫煙者は食生活が乱れている場合が多く、そういった人のかかりやすい糖尿病の合併症としてもEDが挙げられます。

このように、EDの原因はメンソールの有無ではなく、喫煙自体が大きく関わっているといえます。タバコの価格高騰による財布への影響だけでなく、下半身に及ぼす悪影響も踏まえて、喫煙者は考え直してみてもいいかもしれませんね。

著者プロフィール

山下真理子
テレビや週刊誌等で活躍する美人女医。京都府立医科大学医学科卒業。愛称はマリリン。著書に「女医から学ぶ あなたの魅力が10倍増すセックス」(ぶんか社)がある。同書籍が、アプリになって17万ダウンロード超えのメガヒットを驀進中。