近年の日本では、西暦をよく見かける。公文書では和暦(元号)が利用されるもの、新聞など報道機関では西暦の使用が増え、ビジネス文書では西暦のほうがむしろ多数派の気配だ。その是非は別として、西暦が主流となりつつあることは否定できない。

時刻の表記についても、「横文字文化」が一般化している。1日の時刻を正午を基準として2等分すると、前半は「午前」で後半は「午後」だが、午前を「AM」、午後を「PM」とした表記もよく見かける。ラテン語(ante meridiem/post meridiem)に由来する言葉だが、西欧諸国で広く利用されている経緯から、日本でも一般化したものだ。

iOSは複数の言語に対応したマルチリンガル環境であり、いくつもの表記スタイルをサポート対応している。西暦/和暦どちらにも対応しているほか、12時間制を「午前/午後」と「AM/PM」どちらでも表示可能だ。しかも、日本語環境でありながら「AM/PM」にするなど、異なる言語環境と時刻表記を混在させることができる。

たとえば、日本語環境で「AM/PM」表記を使用する場合、以下の手順で操作する。そうすれば、ホーム画面上のステータスバーは「午後5:57」から「5:57 PM」に変わるはずだ。ただし、カレンダーのアイコンに書かれた「月曜日」が「Monday」になるなど、多言語環境をサポートしたすべてのアプリで曜日表記が変わることになる。その点に納得できれば、「AM/PM派」には試す価値がある設定だ。

操作手順をカンタン解説

1 「設定」を起動し、「一般」→「言語環境」の順に画面を開く。ここで「書式」(初期設定は「日本」)をタップする

2 時刻表記に「AM/PM」を使用する言語をタップする。ここでは「英語」をタップする

3 対象とする国/地域をタップする。ここでは「アメリカ合衆国」をタップする

4 「一般」の「日付と時刻」を開き、「24時間表示」をオフにする

5 これで、日本語環境はそのままに時刻表記を「AM/PM」に変更できる。ただし、曜日の表記まで変わる点には注意が必要だ

(提供:iPad iPhone Wire)