アトラスからリリースされたニンテンドーDS向けシミュレーションRPG『デビルサバイバー2』を原作とするTVアニメ『DEVIL SURVIVOR2 the ANIMATION』。2013年4月よりMBS "アニメイズム"枠ほかにて放送開始予定の本作だが、その放送に先駆けて、2013年3月2日に先行上映イベントが開催された。

(写真左より)内田彩、岸誠二監督、岡本信彦、上江洲誠氏、森嶋秀太

今回のイベントは全2回公演で、第1部は出演者を招いてのキャストトーク、第2部ではメインスタッフによるクリエイターズトークが繰り広げられた。

まずは第1部。第1話の先行上映で興奮覚めやらぬ会場に、司会を務めるティコ(男ver)役の森嶋秀太が登場しトークイベントの開催を告げる。キャスト陣からは志島大地役の岡本信彦と新田維緒役の内田彩が登場。さらに岸誠二監督とシリーズ構成・脚本の上江洲誠氏も登壇する。

第1話の先行上映を観た客席に「いかがでしたか?」と問いかける岸監督。盛大な拍手に包まれるや登壇者一同は安堵の表情を浮かべる。ステージでは作品の概要および登場キャラクターの紹介が行われ、収録前から「一話目でダイチは死ぬかもと言われてビックリして……レギュラーって何だっけ? って思いました」と苦笑いを浮かべる岡本。「まさかイオを演じられるとは思っていなかったので、決まったときはビックリしました」と語る内田は、「(自分が演じるイオは)スタイルもよくて頭もよいキャラなので、ちょっと頑張らないとなって(笑)」と意気込みを語った。

ここでキャラクター総出演の最新キービジュアルが公開され、「監督はどの女性キャラが好き?」と上江洲氏に問いかけられた岸監督は、内田のほうを見ながら「ここだとイオとしか言えない(笑)」と回答。しかし、さらに「男性キャラでは?」と問いかけられると、「ヤマトかな……」(岸監督)。「ダイチじゃないんですか?」と突っ込む岡本との息のあった(?)やりとりで会場を沸かせる。

また、本作では「原作を踏襲するところに相当気を遣っている」という岸監督だが、アニメならではのオリジナル要素ももちろん盛り込まれており、幼少時代のヤマトが登場することなどが明かされた。

トークに続いては、何と第2話から第4話までを一気に上映。事前には「スペシャル映像上映」とのみ明かされていたこともあり、まさかのサプライズに会場からは大きな歓声が上がった。

キャストトークで盛り上がった第1部に続く第2部は、スタッフ陣によるクリエイターズトーク。元々今回のイベントは第1部のみの予定だったが、参加希望者が多数になったため、第2部が急遽開催されることになった。

クリエイターズト-クでは、第1部に引き続いて森嶋が司会を担当。第2部では岸誠二監督、上江洲誠氏に加えて、音響監督の飯田里樹氏、原作ゲームのプロデューサー兼ディレクターを務めたインデックスの髙田慎二郎氏が登場し、スタッフサイドから観た作品の魅力が語られた。

今回のアニメ化にあたって、原作サイドから「原作をプレイしたファンもワクワクできるようなストーリーにしてほしい」という要望が上がり、それならばシナリオ会議にも出てくださいということで、髙田氏らを交えてのシナリオ会議が行われたが、その期間は実に1年間に渡ったという。毎週金曜日の夜9時からスタートし、最初のうちは深夜3時くらいに終わっていたものが、最終的には朝の7時、8時ごろまでかかったとのことで、「会議が終わるとレストランでモーニング(笑)」と、上江洲氏は思い出(?)を語った。

ゲーム内の設定を遵守するのはもちろん、アニメ化にあたって生じる矛盾もすべてつぶしていったとのことで、「ヒビキはこういうことはしないんじゃない?」という監督の一言で、第4稿まで進んでいたシナリオが1話分まるまる書き直しになったこともあったという。

しかしアニメでは、ゲーム内では語られていないこと、ゲーム内では表現し切れなかったところもしっかりと拾われており、髙田氏も「一緒にやれたからこそできた」と作品の仕上がりに自信を見せた。

そのほか、キャスティングやアフレコ現場のエピソードなど、クリエイターズトークは、まさにここでしか聞けない制作裏話が満載。なお、第2部でも、第1部同様にスペシャル映像の上映が行われたが、時間の都合(終電ギリギリ!)もあり、こちらは第2話と第3話のみの上映。とはいえ、やはりサプライズな演出に会場からは大きな歓声が上がっていた。

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