ソフトバンクがイー・アクセスを買収を発表したのは、2012年10月のこと。イー・アクセスといえば、2005年に1.7GHz帯/W-CDMA方式で携帯電話事業へ新規参入した「イー・モバイル」の親会社。ソフトバンクによる買収はイー・アクセスが持つ1.7GHz帯の取得が狙い、と巷では理解された。

ソフトバンク版iPhone 5は2.1GHzと1.7GHz帯で利用可能

そして本日21日、ソフトバンクは2.1GHz帯と1.7GHz帯の両方でFDD-LTEサービスを開始したことを明らかにした。過去には、ソフトバンク版iPhone 5(A1429/GSMモデル)が、2012年11月19日付けで技術基準適合証明(技適)を再通過していることが明らかとなり、モバイルネットワークとして前回はなかった「LTE 1800MHz」と「W-CDMA 800MHz」が追加されていることが判明していた。

ところで、イー・モバイルが提供するLTE回線は「1.7GHz帯」だが、追加されたのは「1800MHz(1.8GHz)」。周波数帯が違う? と考えた向きも多いのではないだろうか。

これは、世界と日本の通信事情に原因がある。欧州やアジア諸国で広く利用されている通信方式「GSM」では、周波数帯に1710MHzから1880MHzが利用される。この帯域は世界的には「1.8GHz(1800MHz)帯」と呼ばれ、AppleもiPhone 5が対応するLTEバンドに「1800MHz」と表記している。LTEの国際標準化プロジェクト「3GPP」は、この帯域を「Band3」と定義している。

しかし、日本ではこの周波数帯域を「1.7GHz帯」と呼ぶことが一般的。イー・モバイルのLTEも1.7GHz帯と呼ばれるが、LTEのBand3をカバーしているため、海外で言われるところの「1800MHz」と重なる。だから、日本でも技適を通過すれば、ソフトバンク版iPhone 5(A1429/GSMモデル)で利用できるのだ。

Appleにもソフトバンク版iPhone 5のLTE対応バンドに1800MHzと記載