NVIDIAが主催するGPU関係の学会である「GPU Technology Conference(GTC 2013)」が、2013年3月18日から21日(米国時間)の日程で、シリコンバレーの中心であるSan JoseのMcEnery Convention Centerで開催される。3月18日のチュートリアル、そして19日のJen-Hsun Huang CEOの基調講演で本会議は幕を開ける。

GTC 2013の会場であるSun JoseのMcEnery Convention Centerの入り口

GTCの特徴は、その中身の豊富さである。発表の内容は、NVIDIAのエンジニアによる新技術の発表、CADメーカーなどからのGPUに対応した製品の発表、産業界などからのGPUの使用事例の発表、大学や研究機関からのGPUを使用する高効率のアルゴリズムの発表など多岐にわたる。

今年は、自動車メーカーなどからの設計フローへのGPUの使用例に関する発表が多く見られ、それ以外にも半導体製造設備の大手のApplied Materials(AMAT)やシューズメーカーであるNike、遺伝子シーケンサのIon Protonなどの発表があり、産業界でのGPUの実用化が進んでいることをうかがわせる。

基調講演は大ホールで行われそれと並行した発表は無いが、例えば、19日の13時からは13の発表があり、最も多い時間帯では19の発表が、それぞれ別の部屋で並行して行われる。正確に数えてはいないが、4日間の発表の総数は400件を超え、これに加えて約150件のポスター発表と併設のハード、ソフト製品などの展示があるGPU関係としては最大の学会である。主催者によると、今年は2500人の参加を見込んでいるとのことである。

GTC 2013会場の通路の昼休み風景。多くのGPUに携わる人たちが見受けられる