どうやらGALAXY S 4は家族や友人とのコミュニケーションにカメラを使うことを想定しているようで、そのための機能が大量に追加されている。

たとえば「S Translator」は世界9カ国の音声(日本語含む)を自動で翻訳する機能。同様のアプリはすでにいくつもあるが、デフォルトで搭載されたことの意義は大きい。認識精度次第では海外旅行先でのコミュニケーションに大いに役立ってくれることだろう。

発表会では海外旅行でありがちなシチュエーションをGALAXY S 4を使って解決する劇も

また、「Group Play」は複数の端末で音楽再生を同期する機能で、同じ音楽を友だちとリアルタイムに聴いて楽しむことができるというもの。こちらもやはり複数人でのコミュニケーションに向いた新機能だ。

コミュニケーション重視の姿勢はカメラにおいても同様に見られる。

画素数はメインカメラが1,300画素。画素数が多ければいいというものではないが、数字としてはインパクトがある

「DUAL CAMERA」は、フロントカメラとリアカメラで、被写体と撮影者を同時に撮影し、1枚の写真の中に一緒に収めてくれる機能。旅行などでわざわざ誰かにカメラを渡して撮影してもらわなくても、これなら全員が一緒に写真に収まることができる。ただし、撮影者の顔は卒業アルバムの撮影に欠席した生徒のようにフレームに収められた状態で写ることになる。

家族で撮影するときにありがちなこういう場面でGALAXY S 4は力を発揮する

また、「DRAMA SHOT」は4秒で100枚という高速連写から必要な写真だけを抜き出して合成する機能だ。スマートフォンのカメラはかなり性能が上がってきたとはいえ、シャッタースピードはまだまだ遅く、動体をとらえるのは難しい。ならば数撃てば当たる戦法でいけばいい、ということだろうか。発表会ではタップダンスを披露していた子役をお父さん役が撮影していたが、日本では運動会などで力を発揮する機能となるだろう。

失敗を減らすという意味では、写真からいらない部分をこすって消せる「Eraser」も気になる機能の一つだ。どれくらい自然に仕上がるのかは実機での確認を待ちたいところである。とはいえ、こちらも便利な機能であることは間違いない。

そして「SOUND & SHOT」。これは静止画と同時に数秒程度の音声も録音して写真に記録できる機能で、写真を撮影したときの雰囲気や空気を後から思い出すのに便利そうだ。