アミューズソフトは3月8日、東京・渋谷のタワーレコード渋谷店B1「CUTUP STUDIO」にて、DVD『saku saku Ver.9.0/オーバーオールが止まらない』の発売記念イベントを開催。初代MC・あかぎあい時代からのサクサカー(saku sakuを見ている人)である担当ぱぴいが"私情たっぷりVer."でその模様をお届けする。

タワーレコード渋谷店で行われたsaku saku DVDの発売記念イベント。「CUTUP STUDIO」改装後では初となる

ギフト☆矢野へのブーイングから始まったトークショー

今回のイベントでは、まず『saku saku Ver.9.0』の予告PVがステージ上のスクリーンに映し出された。すでに公式サイトや番組でも放送されたものだが、巨大スクリーンの迫力とイベント独特のライブ感でゲスト登場前から盛り上がるサクサカー。PVには番組のサブキャラクター・ギフト☆矢野が映し出されると失笑とブーイングが飛ぶ。スベリ芸で知られる彼にとってはタマらない瞬間なのだろう。PV終了後、司会進行役のアミューズソフト・松田氏のアナウンスで、出演者の黒幕(白井ヴィンセントの操縦士)、トミタ栞、ギフト☆矢野が登場し、トークショーがスタートした。

トークショーは、黒幕の「楽屋から矢野の悪口がまる聞こえ。おかげで矢野のテンションが上がっちゃった」「栞ちゃんは楽屋から緊張マックス。サインが書けないほど手が震えていた」という報告から始まった。また、年に1回のペースでイベントを行えることを素直に喜ぶ黒幕に、サクサカーからは「おかえりー!」の声援。一方、ギフトが「ありがとう~!」と返事をすると、「お前じゃねえよ!」とブーイングの嵐……そのときもうれしそうだった彼は"M"であった。

スクリーンに映し出された予告PVでコーフン度MAXのサクサカー。ギフトの登場シーンではブーイングによる一体感が味わえる

350名ものサクサカーで会場は埋め尽くされた。今回のイベントはオールスタンディングとなっていた

"屋根の上"の住人は番組内で考えたサクサカー同士の挨拶「3・9」ポーズを披露するも今ひとつ伝わらず。過去の名挨拶「巨神兵が?」「ドーン!」は超えられなかった模様……

イベントの司会進行役は、番組のDVDコーナーでもおなじみのアミューズソフト・松田氏。これまでの司会進行役だった斎藤氏は会場の横から見守っていた

2日間の強行スケジュールで行われたドラマロケ

トークはDVDの話題へ。今回は5代目"屋根の上MC"トミタ栞の初映像作品にしてドラマ初挑戦、そしてシリーズ初のDVD2枚組という"初"づくしの逸品。黒幕は「ドラマロケはハプニングの連続。当初、大がかりなことは考えていなかったが、アミューズの人が勝手にロケ地を押さえていった」と裏話を明かした。ちなみに黒幕は、今回の撮り下しドラマ「アンダーパスに響く悲しき銃声」の監督・脚本・演技・音楽をすべて担当している。

今回のロケではトミタの地元・飛騨高山や実家のラーメン屋「豆天狗」だけでなく、ギフトの地元・岐阜県安八町にも訪れている。ドラマに参加したギフトの両親について、黒幕は「お父さんがギフトにそっくりで、矢野以上に肌の色が黒い。お母さんは撮影時に緊張しすぎて言葉が通じなくて困った」と冗談交じりに当時の様子を語った。さらに黒幕は「次の日もロケがあるのにギフトのとーちゃんが酒をガンガン勧めてきた」と嘆いたが、ドラマやNGシーンを見る限り、和気あいあいとした撮影だったような。

ロケでの苦労話を語る黒幕。今回はショップで一目惚れして購入したという『パンクドランカーズ』×『魔界村』のコラボTシャツを着用。昔『魔界村』のレッドアリーマーに苦しめられたエピソードも語っていた

最初は緊張していたトミタ栞だったが、イベントが進むにつれて表情も和らいでいった。ちなみに番組内でよく見かける「宇宙との交信」(ぼーっとすること)はなかった

今回の渋谷イベントに登場した唯一のサブキャラクターであり、お笑い芸人のギフト☆矢野。過去、横浜関内ホールでの単独ライブや、昨年「爆問パニックフェイス!」や「ぐるナイ おもしろ荘」に出演した実力者(?)

ドラマに初挑戦したトミタは「最初は"屋根の上"のみんなにロケは楽しいと聞いとって、めっちゃ楽しみやってんけど、ロケ中はずっと緊張の連続で不安でした」と飛騨なまりたっぷりのコメントが。このなまりも彼女の魅力の1つで、なまりが出るとテンションが上がっていたり、収録の数日前に実家に帰省していたりするのだが、本人はなまっていることに気づいていないようだ。サクサカーはもちろん、取材陣も"生なまり"にキュン死に寸前であった。

黒幕はドラマのラスト、高山駅前にある"アンダーパス"のシーンにおいて、トミタが「従業員」のことを「じゅぎょういん」と言ったが、気温が低い飛騨高山の寒さに負けてそのまま撮り直さずに進めたことを告白。トミタ栞は恥ずかしそうに「台本に漢字が多いんですよ!」と反撃するも、番組で言われ続けている"バカ子さん"っぷり全開の発言に、サクサカーからは笑いと温かい拍手が送られた。

また、今回のDVDを実家の両親は見たのかという質問に対し、トミタは「お父さんは『面白かったぞ』と言ってくれた。お母さんも笑ってくれてたみたい」とうれしそうな表情。一方、黒幕は「うちの親父に送ったら『お前は天才だ!』って言われたよ」と、トミタ家に負けない親子関係であることをアピールした。

マジメな演技をイメージして撮影に臨んだが、アドリブ連発の黒幕に困惑したというトミタ。そして最初のシーンに関して「で、あの様ですよ」と語った

アドリブ全開の黒幕に意見しようと立ち上がるが、肝心なところで噛んでしまい、大ブーイングを受けるギフト

そのほか、ギフトにはトミタに最初にあった印象はどうだったかという質問が。「最初は大きめの妖精がきたと思った。本当にこんな人もいるんだなって」とギフトが回答するも、静まりかえる会場。さすがに黒幕から「お前は何を言っているだ?」とのツッコミが炸裂した。また、彼は「栞ちゃんは"高山から来た""実はラーメン屋の娘"とか、毎週ぶっ込んできて、どれだけ武器持ってるんだよ!」と、トミタには日々驚かされっぱなしだと話した。

今回は、飛騨高山の町をぶらり散歩するロケも行われ、トミタの実家である老舗の高山ラーメン店「豆天狗」にも訪れている。観客に対して「豆天狗に行ったことのある人?」と問いかけられると、「ミルフィーユ!」(番組内での挙手の意味)とばかりに半数近く手が上がり、トミタと黒幕は「スゲー!」のひと言。また、黒幕は今回高山を訪れた感想を「飛騨高山は非常にいいところ。小京都っぽい。なんか殺人事件が起きそうで。川に栞ちゃんの死体を浮かべたりね」と述べ、さらに「じゃあ、次回やるか、高山殺人事件。『黒田幕男』シリーズで!」と、次回、黒幕監督作品のアイデアも飛び出した。

トミタの父親であり、高山ラーメンの名店「豆天狗」の大将のポーズを決め、「DVD、楽しかったぞ」と発言する黒幕

多くのサクサカーが飛騨高山にある「豆天狗」のラーメン(またはつけ麺)を食べたことがあると「ミルフィーユ」し、驚くメインMCの2人

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