スマイルとうほくプロジェクトは3月11日、iPhone向けニュースアプリ「SmileNews」をリリースした。同アプリは、被災3県の新聞社(福島民報社・河北新報社・岩手日報社)が協力し、365日、東北の「今」がわかるニュースを伝えていくというもの。対応OSはiOS 4.0以降となっている。アプリはApp Storeから無料でダウンロードできる

iPhone向けニュースアプリ、SmileNews。被災3県の新聞社が東北の現状を伝えていく

スマイルとうほくプロジェクトは、東北の3つの新聞社、福島民報、河北新報、岩手日報が展開する運動で、2012年1月より被災地の復興支援のために様々な取り組みを行なっている。今回提供を開始したSmileNewsは、徐々に伝わりにくくなってきた東北の現状を伝えるという目的のため、東日本大震災から3年目を迎える2013年3月11日に満を持して創刊された。

被災地に花が植えられる!!

SmileNewsは、ニュース記事を読む度にアプリ内の花が成長していくというユニークな仕様。アプリ内で花を咲かせた際には、ユーザー名にメッセージを添えたネームプレートを作成できる。そして実際に被災地にも、このネームプレート付きの花が植えられるという。スマイルとうほくプロジェクトでは、被災地で花を植え育てる「咲かせよう笑顔の花」プロジェクトを行なっている。これはその活動と連動した機能となっているわけだ。

利用イメージ。これまでにみんなが咲かせた花の数と、あといくつ記事を読めばユーザーの花を咲かせられるか、を確認できる

「スマイルニュース」アイコンを押すと、新着記事が購読できる。記事は福島民報、河北新報、岩手日報の新聞記者が、それぞれの地域ネットワークを最大限に活用して書いていくという。記事の配信は毎朝5時を予定している。

アプリ内で花が咲くと、ネームプレートの作成画面になる。被災地に植えられる花にも、このネームプレートが付けられる

花の成長を楽しみながら同時に被災地の現状を知ることができ、さらに被災地で花を植え育てることで地域のコミュニティづくりにも貢献できる、というのが本アプリの特長となる。スマイルとうほくプロジェクトでは今後、花が満開になる夏から秋にかけて被災地で「満開フェスティバル」などを実施し、全国からの観光客の誘致につなげていくとしている。

自分の花は確認できる?

被災地にネームプレート付きの花が植えられると、スマイルとうほくプロジェクト事務局から写真つきの御礼メールが配信されるという。ただ、季節によって色々な種類の花を植えているので、アプリ内で育てた花と実際に植える花は必ずしも一致しない場合があるとのことだ。被災地で植えられた花は、スマイルとうほくプロジェクトのメンバーおよび各NPO、提携教育機関、市や区などの公的機関が中心となり、地域の人々と一緒に、最後まで責任を持って世話していくという。

スマイルとうほくプロジェクトではWebサイトやFacebookページも用意しており、活動の概要や各地での取り組みの最新情報を掲載している。活動に興味をもたれた方は、そちらもチェックしてほしい。