日々の仕事を効率よくこなしたい――忙しい毎日に追われるビジネスマンなら誰しもが思うことだろう。そこで役に立つのがiPhoneである。……え? スマートフォンでそんなに仕事効率が変わるものかって? それが、変わるのである。AppStoreの「仕事効率化」カテゴリには、様々な形で業務をサポートしてくれるアプリが数多くリリースされており、iPhoneアプリの中でも人気の高いジャンルとなっているのだ。

この分野の定番アプリといえば、たとえば「Dropbox」や「Evernote」といったクラウドサービスや、「GoodReader」といったビューワアプリ、さらには「ATOK PAD」といったテキストエディタアプリなどだろうか。

これらはもちろん、今さら言うまでもない鉄板アプリだが、一方で仕事効率化アプリは日々進化しており、鉄板アプリ以外にも意欲的なアプリが次々に登場しているのである。

今回はここ数ヶ月内にリリースされた仕事効率化アプリの中から、特に役立ちそうだと感じたものを厳選して紹介しよう。iPhoneを活用したワークスタイルががらりと変わるかもしれない。

一括送信+

一括送信+

「一括送信+」は、まさにその名の通り、複数の相手にファイルを一括で送信することができるiPhoneアプリだ。一人ひとりに対して同じメールをコピペして送るのと、このアプリを使うのとでは当然仕事の効率は大きく違ってくる。こういう単純作業をできるだけアプリの力を借りて短縮するのがデキるビジネスマンというものだ。

ありがたいことに本アプリのインターフェース非常にはわかりやすく、特に説明がなくても問題なく使えるだろう。アドレス帳から連絡先を呼び出し、送りたい相手を選び、写真やファイルを添付して送信するだけ。ファイルはDropboxやEvernoteからも選ぶことができる。たとえばチームを組んで仕事を進めていくような場合に重宝するアプリだ。

Write for Dropbox

Write for Dropbox

Write for Dropbox」はその名の通りオンラインストレージの「Dropbox」と連携できるアプリなのだけど、そういうものは他にもある。このアプリの真価はテキスト入力画面での「トラックボール」にあるのだ。

トラックボールとはマウスなどと同じくPCの操作に使うボール状のデバイスだが、それをiPhoneの画面で実現したのがこのアプリなのである。テキスト入力画面になったら、画面中央にあるトラックボールに指をのせたままスーッと動かしてみよう。

するとカーソルがその方向に動くのがわかるはずだ。iPhoneだとカーソルを移動するのに「画面を長押ししてカーソルを拡大して見やすくしてから任意の場所に動かす」という操作が必要になり、これが面倒くさいと感じている人も多いはず。トラックボール操作はこれを格段に楽にしてくれるのである。

また、1回タップしてからだと範囲選択モードになり、これも非常に便利。仕事で何か文書を作らなければならないとき、これならiPhoneで書くのも苦にならないだろう。トラックボール操作自体は少し慣れが必要かもしれない。