日本マイクロソフトを中心とした111社の企業が参画して誕生した団体「Windows Digital Lifestyle Consortium(ウィンドウズ デジタル ライフスタイル コンソーシアム。以降、WDLC)」が、「若造でも世界で活躍できる時代に僕らは生まれた。」をキャッチフレーズに行われた「Digital Youth Award(デジタルユースアワード)」の最終決勝大会が2月28日、六本木ニコファーレにて行われた。

会場となった六本木ニコファーレには、数多くのバイヤー企業が集まり熱気ムンムン

この「Digital Youth Award」は、18歳以上29歳までの個人、もしくはチームでの参加が条件となっており、WDLCの言葉を借りるのであれば"若造"を対象としたコンテストだ。敢えて"若造"という表現を用いた意図には「今までにはない斬新な若者の勢いに任せたアイディア」を期待してのことなのだろう。後述するが、審査員の総評で「まだ既存のアイディアに引き摺られている感がある」との言葉にも見て取れる。募集要項は「人が"豊か"になる国民的アプリ」と設定され、アイディア発想部門、アプリ開発部門の2部門で募集、1,100もの作品が応募された。

"若造"という挑戦的な言葉が躍る「Digital Youth Award」特設サイト。確かに、今の時代どんな人でも世界に打って出ることができる世の中。こういった、世界へ挑戦する機会は若者だけに留まらずあらゆる世代にも欲しいものだ

また、この「Digital Youth Award」では面白い取り組みが企画されている。「日本初、企業約100社とのマッチングの機会を提供」と謳われており、最終決勝戦に残ったプレゼンターとバイヤーとして参加した企業とを"橋渡し"する。故に、プレゼンターは緊張や歓びなど悲喜交々な表情であった。

イメージとしては入札に近いバイヤー企業とのマッチングイベント。プレゼンターはどんな思いで見守っていたのだろうか

最終プレゼン会場となったニコファーレは興奮のるつぼに!

さて、「Digital Youth Award」最終決勝大会当日。会場には豪華審査員が集まった。マイクロソフト ディベロップメント株式会社代表取締役社長兼日本マイクロソフト株式会社業務執行役員最高技術責任者の加治佐俊一氏、放送作家/東北芸術工科大学教授でもある小山薫堂氏、Founder & CEO at Intecur, K.K Impact Japan Executive Committeerの齋藤ウィリアム浩幸氏、PARTY Creative Director, Founderの清水幹太氏、株式会社バスキュール、プロデューサーの西村真里子氏、そして「Digital Youth Award」の後援でもある経済産業省より経済産業政策局産業人材政策室室長補佐の中島大輔氏の総勢6名。挨拶では「実現可能なアイディアを」と語った小山氏、「商売敵として"これは参った!"というアイディアを」と期待を込めて語った清水氏、「人の成長を主眼に、暮らし・生活・社会を豊かにするアイディアを」と中島氏。審査員も真剣そのものでそれぞれのアイディア・アプリをジャッジすると決意を語った。

各界の著名人が審査員として参加した今回のイベント。チャンスをものにするためにも、まずは彼らにどう、自らのアイディア・アプリの着想を伝えるかがカギとなる

プレゼンは各自持ち時間7分間。もしプレゼンが終わりきらなかったとしても、強制的に打ち切られてしまうという厳しいものだ。また、プレゼン終了後にはバイヤーとして参加した企業代表者に手渡された"いいね!"と書かれた札を挙げ、プレゼンの印象を計り知ることができてしまう。また、「Digital Youth Award」最終決勝大会の様子はニコニコ生放送でもオンエアされるとあり、全世界的に公開された。

ニコファーレでのイベントであれば、当然のようにニコニコ生放送でオンエア。会場に足を運ばなくてもイベントの雰囲気を味わえるほか、コメントでも発言・閲覧で楽しめるのは"ニコ生"ならでは

"若造"と銘打っただけに、ニコニコ生放送との相性も抜群で、最終的には33,795もの来場者数に7,813のコメントを記録した