「汝記○油」(○は虫に豪)(55香港ドル・約670円)

オイスターソースと言えば中華料理の定番調味料。炒め物や汁物など、少量加えるだけで旨みがアップし、常備している家庭も多いことだろう。ここでは、香港で見つけた神レベル!! とでもいうべき珠玉のオイスターソースを紹介。このオイスターソースさえあれば、中華料理はなんだっておいしくつくれる気がしてきたぞ。

ここでちょっと確認だが、オイスターソースとは一体何なのか。詳しく知らない人も多いだろう。オイスターソースとは、カキの煮干しをつくった際の煮汁や塩ゆでした時の煮汁を濃縮したもので、砂糖やカラメルなどを加えているケースも多い。あの甘さはそこからきているのか……。なるほど。

そんな予備知識を持って、香港在住のコーディネーターにオススメオイスターソースをピックアップしてもらった。「汝記○油」(○は虫に豪)(55香港ドル・約670円)は、自社のカキ養殖場を所有しているメーカー・汝記のもの。創業は1950年代で、原材料は「カキ、水、塩」ととてもシンプル。味見をしていて驚いたのだが、甘くないのだ。日本で出回っているオイスターソースの大半は、前述のように砂糖が添加されているので甘さがある。だが汝記のオイスターソースは甘みはないが、カキの旨みがギュッと詰まっていて濃厚。甘みを加えたくない料理にだって使えるので頼もしい。

そんな香港在住コーディネーターイチオシのオイスターソースを入手したので、早速、空芯菜の炒め物をつくってみた。

空芯菜の炒め物

材料(2人分)
空芯菜 130g / 赤ピーマン 1/2個 / ニンニク 1かけ / 鷹の爪 1本 / 酒 大さじ1 / オイスターソース 大さじ1 / ナンプラー 小さじ1 / 胡椒 少々 / 油少々

つくり方

  1. 空芯菜は長さ7cm程度に切り、赤ピーマンは7mm幅にカット、ニンニクはみじん切りにする。鷹の爪は種を取り除いて小口切りに。

  2. フライパンを火にかけて油を入れ、ニンニクと鷹の爪を軽く炒めて香りを出した後、空芯菜の茎の部分と赤ピーマンを入れて炒める。少ししんなりしてきたら空芯菜の葉の部分を入れてさらに炒め、酒、オイスターソース、ナンプラー、胡椒で味をつけたら完成。

出来上がった空芯菜の炒め物は、カキの旨みがうまく絡み、極上の逸品に仕上がった。いつもの炒め物がグッとプロっぽく仕上がる。変な甘みが付いていない分、素材の味わいもいきている。いやぁ、このオイスターソース、実に使い勝手がいい。前回紹介したXO醤とともに、なくなったら香港に買い出しに行きたいレベルだ。