iPhone/iPadでは、いくつもの「プロセス」が並行して動作することで、iOSというシステムを稼働させている。ユーザが直接触れるアプリもプロセスの一種だが、タッチパネルの操作を感知するプロセス、プッシュ通知を検知するプロセスなど、ユーザの目には入らない"バックグラウンドで動く"プロセスがなければ、iOSは成立しないと言っていい。

位置情報サービス(Location Service)も、そのようなバックグラウンドで動くプロセスのひとつ。3種類の測位方法があり、それを組み合わせ正確な位置情報を提供することが目的だ。iOS 6で強化され、Appleの広告サービス「iAd」や、App Storeでお勧めアプリを表示する「Genius for Apps」など、位置情報を参照できる機能が追加されている。

しかし、位置情報サービスもプロセスである以上、バッテリーなどの資源を必要とする。特になくても不便を感じない機能はオフにしておいたほうが動作は軽くなり、バッテリーの節約にもつながる。

そこで検討したいのが、「Genius for Apps」をオフにすること。このスイッチをオンにしておくと、App Storeで「Genius」タブを表示したとき、現在地(日本)のApp Storeにおけるダウンロード傾向を分析し、お勧めアプリを探してくれるが、動作は緩慢なうえページあたりの情報量に乏しく、使いやすいとはいえない。スイッチをオフにしておけば、位置情報サービスが参照されなくなるぶん動作が軽くなり、わずかながらバッテリーの節約にもなるので、Genius機能を不要と感じるユーザは設定を見直そう。

操作手順をカンタン解説

1 「設定」を起動し、「プライバシー」をタップする

2 「位置情報サービス」をタップする

3 画面の一番下までスクロールし、「システムサービス」をタップする

4 「Genius for Apps」スイッチをオフにして、「設定」を閉じる

5 設定を反映させるには、いちど「App Store」のプロセスを完了させる必要がある。ホームボタンをダブルクリックしてマルチタスクバーを表示し、適当なアイコンを2秒ほど押し続けると、アイコンが震え始めるので、「App Store」左上の「-」をタップすること

(提供:iPad iPhone Wire)