男女の加齢による性欲の変化、医師はどう考える?

通説として、「男性は年齢とともに性欲が下降、逆に女性は上昇する」と言われていますが、これが本当だとしたなら、同じくらいの年齢の夫婦においては、年を重ねるほどにかみ合わない性生活を余儀なくされることになります。そうなると、妻の浮気も懸念されるところ。大きな問題へと発展しかねない男女の加齢による性欲の変動について、医学的見地から山下真理子先生にお話ししていただきました。

性欲の強さを左右するホルモンとは?

性欲は男女共に、分泌されるホルモンの量によって左右されます。そのホルモンが「テストテロン」と呼ばれるものです。このテストテロンの分泌量のピークが男性は18歳~30歳。それ以降は年齢とともに低下していきます。女性においてはストレスなどによってホルモンの分泌量が変化するので、一概に減少していくとは言えません。

女性の性欲が高まる日

女性の場合、性欲は生理周期によっても左右され、排卵日に特に高まります。これは、排卵の時に性交渉を行うことで妊娠しやすくため。本来セックスは、妊娠するために行うのが生物の本能だからです。

女性の性欲が上昇する理由

女性の性欲が年齢とともに上昇する理由としては、ホルモンの分泌以外にも、「初体験の時に痛みを伴ったりすることが多く、セックスに慣れていくにしたがって快感を覚えるようになる」ということが挙げられます。要するに、年齢とともにセックスを楽しむことができるようになるということ。このことからも、若い女性よりも、セックス経験の多い年齢を重ねた女性の方が、セックスから得る快感の強さにより性欲が増すと言えるのです。

夫婦の関係を良好に保つためには、下降する性欲にあらがう男性の努力も必要。運動することや食生活に気を使うことです。でももし、EDなどの深刻な状況であるならば、医師に相談することも必要な対処法と言えるでしょう。

著者プロフィール

山下真理子
テレビや週刊誌等で活躍する美人女医。京都府立医科大学医学科卒業。愛称はマリリン。著書に「女医から学ぶ あなたの魅力が10倍増すセックス」(ぶんか社)がある。同書籍が、アプリになって17万ダウンロード超えのメガヒットを驀進中。