XO醤が生まれた香港で究極の逸品を

XO醤。干し貝柱や干しエビ、唐辛子などをつかった中華の高級調味料だ。炒め物やチャーハンなどに重宝するのだが、具だくさん調味料ということで実はそのまま食べても本当に旨い。発祥は、香港の高級ホテル「ザ・ペニンシュラ香港」とされるのだが、今回はその本場香港で現地コーディネーターおすすめのXO醤2種を購入し、食べ比べ。ザ・ペニンシュラ香港のXO醤油と比べると、1/3程度の価格でリーズナブルな2品を選んだ。さて、本場のXO醤の味わいやいかに!?

まずはマルコポーロ香港ホテル内にある中華料理店「夜上海」(イエ・シャンハイ)の「特製XO豆板醤」。干し貝柱や干しエビ、唐辛子、金華ハムなどが入ったXO醤で価格は100香港ドル(約1,200円)。

中華料理店「夜上海」(イエ・シャンハイ)の「特製XO豆板醤」(100香港ドル・約1,200円)

地元スーパーで購入できる「蘇太XO醤」(118香港ドル・約1,420円)

対するは、「蘇太XO醤」で118香港ドル(約1,420円)。こちらは地元のスーパーなどで売られているのだが、箱入りで高級感がある。商品名にある「蘇太」とは、"蘇さんの奥さん"という意味で、その奥さんが15年以上前から友人にプレゼントとして贈っていた自家製XO醤が好評だったことから2年前に商品化。金華ハムや唐辛子、干しエビなどがたっぷり入っている。

「夜上海」の「特製XO豆板醤」

「蘇太XO醤」

中身を見てみると、夜上海のXO豆板醤は、貝柱がとても細かく裂いてあり、具材が細かくなっている。蘇太XO醤は貝柱や唐辛子など具材が大きめで、実際に食べてみると、かなり食感がはっきりしている。調味料ではあるが、蘇太XO醤のほうが"食べている感"が強い。味わいを比較すると、XO豆板醤のほうが蘇太XO醤より甘みのある旨みが強い。ピリピリとした辛みが後追いしてくるのもXO豆板醤のほうだ。それに比べると蘇太XO醤はさっぱりめ、といった印象。

ちょっとした工夫でおしゃれなつまみの完成

さてこれらのXO醤、そのままチビチビと食べても酒の肴になるのだが、ちょっとした工夫でもっとおいしくいただける。クラッカーにクリームチーズと一緒にのせるのだ。意外な組み合わせに思われるかもしれないが、クリームチーズのまったりとしたクリーミー感とXO醤の旨み、辛みが好相性。白ワインやビールにぴったりのおしゃれおつまみの完成となる。

それぞれのXO醤の具材と一緒にクリームチーズをクラッカーに。たったそれだけでおしゃれなオードブルに大変身!

香港は日本から4時間ほどととっても近い外国だ。「究極のXO醤を求めて週末は香港へ! 」なんていうのもグルメ好きなら楽しいに違いない。