コンパクトながら抜群の性能とカスタマイズ性

中小・SOHO企業がサーバ製品を選ぶ上で、求められるポイントとなるのが"コンパクトさ""信頼性"そして"コストパフォーマンス"だろう。システムダウンなどによりビジネスを止めない信頼性はもちろん、専用のサーバルームを持つ大企業と違い、中小・SOHO企業ではいかに少ないスペースで設置できるかも重要。さらに、条件を満たしていても必要なスペックと予算が見合っていなければ意味がない。

IBM System x3100 M4。350ml缶3本分というコンパクトさ

こうした中小・SOHO企業にぜひお勧めしたいのが、IBMのエントリーサーバ「IBM System x3100 M4」だ。

「IBM System x3100 M4」は、中小・SOHO企業での利用に適したタワー型サーバ製品だ。本体サイズは幅180×高さ360×奥行き480mmで、従来製品「IBM x3200 M3」と比べて体積を40%削減。高さに関しては350mlのドリンク缶を縦に3本積み上げた状態とほぼ同じ、というとイメージしやすい。

日本アイ・ビー・エム システム製品事業 パートナービジネス推進の中村隆夫氏は「コンパクトな筐体サイズに加えて、発熱量やノイズも十分に抑えられているので、設置スペースが限られる中小・SOHO企業様にも最適です」と語る。

筐体自体はコンパクトながら、用途や予算に応じて十分なパフォーマンスを発揮してくれるのも「IBM System x3100 M4」の魅力だ。

日本アイ・ビー・エム システム製品事業 パートナービジネス推進の中村隆夫氏

CPUはインテル Celeron プロセッサー G440(1.60GHz)/インテル Pentium プロセッサー G850(2.90GHz)/Core i3-2120 プロセッサー(3.30GHz)/Xeon プロセッサー E3-1220 v2(3.10GHz)/Xeon プロセッサー E3-1230 v2(3.30GHz)から選択でき、HDDは最大12TBまで搭載可能。ソフトウェアについてはOSレスから、最新の「Windows Server 2012」や「Windows Server 2008 R2」、NAS機能を搭載した「Windows Storage Server 2012」や「Windows Storage Server 2008 R2」導入済みモデルもラインアップしている。そのほか、内蔵テープ用USBコネクタを使ってDDS5/DDS6/RDXなどの各種テープドライブが取り付けられるため、過去の情報資産を活かすこともできる。

これだけ幅広い選択肢に加えて、OSやHDDレスの最小構成で5万2500円~という価格設定も、中小・SOHO企業にとっては嬉しい限りといえる。

高い信頼性と安心のサービス保証

信頼性に関しても、これまで数多くのサーバ製品を手掛けてきたIBMのノウハウと最新技術が活かされている。

各種パーツや製品全体の信頼性が高いのはもちろん、万が一の障害発生に備えるという意味でまず注目したいのが「障害予知機能(PFA)」だ。これは、ハードウェア障害が発生しそうなコンポーネントを見つけると、障害発生の約24~48時間前にフロントパネルのランプが点灯し、管理者へ知らせてくれるというもの。

IBM System x3100 M4のフロントパネル。電源ボタンの横に設置されたランプで障害の予兆を知らせる

突然発生する障害に対して、通常は原因を究明してからメンテナンス作業へと移るため、復旧までにかなりの時間を要してしまう。しかし、障害予知機能があればサーバ停止前に原因究明と対策を講じる余裕が生まれ、ダウンタイムも最小限に抑えられる。つまり"時間と気持ちに余裕のある障害対策"が実践できるようになるわけだ。

また、マザーボード上に搭載された「診断LED」もトラブル発生時の迅速な原因究明に役立ってくれる。この診断LEDは、どの部品に障害が発生しているのかを知らせるためのもの。たとえばメモリモジュールに障害が発生した場合、メモリスロットのLEDが点灯するといった具合だ。これにより、専門知識がなくても簡単に障害発生個所を特定することが可能となっている。

さらに、メンテナンス性の高さも「IBM System x3100 M4」が持つ特徴のひとつ。簡単に着脱可能なシンプルスワップSATAドライブの採用をはじめ、工具なしで作業できる設計がシステム管理者の負担を軽減してくれる。

IBM System x3100 M4の背面。ドライブを工具なしで取り外しできる。

システム管理者にとっては、こうした障害への対応能力やメンテナンスのしやすさに加えて、充実の保証サービスが用意されているのも心強い。一般的なメーカーの保証サービスは、受付時間が限られていたり、年末年始に対応していないケースが多いといえる。しかしIBMでは、全モデルに対して標準で24時間365日の保証サービスを実施。有償でサービスレベルとサービス期間をアップグレードすることも可能だ。

中小・SOHO企業の場合、大企業と違って専任のシステム管理部門を設けられないことが多い。そんな中、ハードウェアトラブルに余裕を持って対処できる障害予知機能や診断LED、早朝や夜間、年末年始でも対応してくれるサポートがあるのは非常に大きなメリットといえるだろう。