特徴4 : 資産管理

続いての機能は、Windows Intuneの基本機能とも言える「資産管理」である。

Windows Intuneを使用すると、どのユーザーがどういったハードウェアを使い、どういったソフトウェアをインストールしているのかが自動で抽出される。

ハードウェアの資産管理では、製造元やモデル、CPU、メモリ容量、ハードディスク容量なども把握できるため、「例えば、メモリが2MB以下といった条件で該当端末を検出し、端末の入れ替え計画に役立てることも可能」(小黒氏)だ。

ハードウェアの管理画面

また、ソフトウェアの資産管理に関しては、「特に棚卸作業などで有効で、社内で利用されているソフトウェアの数をすぐに把握することができます。通常は定期的なサイクルで情報更新がされますが、管理者が現在の情報を確認したいという場合には、インベントリの強制を即時実行することもできます」(小黒氏)とのこと。

ソフトウェアの管理画面

もちろん、マイクロソフト製品以外のソフトウェアにも対応しているので、社内で導入されているソフトウェアを隈なく検出できるようになっている。

特徴5 : モバイルデバイス管理

以前掲載した記事でも触れたが、Windows Intuneは先日のアップデートで、PCのみならず、Windows RT、iOS、Windows Phone 8 を管理できるようになっている。以前は、Exchange ActiveSyncを利用してMicrosoft Exchange Server 経由で管理する形態だったが、その機能が丸ごとWindows Intuneに移管したかたちだ。

モバイルデバイスのポリシー適用画面

しかも、Windows Intuneのライセンス体系も大きく改変されている。

「以前は端末1台ごとに課金されるモデルでしたが、ユーザー単位の課金に変更されました。その結果、1ユーザー490円で5台まで管理できるようになっています。この5台というのは、端末の種類は問わないため、PC に加えて、スマートフォンやタブレット端末などを複数所持するユーザーが多い企業では、きっとコスト削減につながるはずです」(小黒氏)

機能としては、単に所有端末を把握できるだけでなく、紛失時に遠隔地からデータを消去する「リモートワイプ機能」や、パスワードの文字数や文字種、ログイン試行回数等などを設定できる「セキュリティ ポリシー機能」なども搭載している。

モバイルデバイスは、外で使用するのが前提であるだけに、紛失リスクはあらかじめ考慮しておく必要がする。いざ導入するとなったら、その対策費用も相応に見込まなければならない。しかし、Windows Intuneであれば、PC管理に何ら追加料金を加えることなく、そのままモバイルデバイスも管理できるようになる。このコストメリットについては、後程改めて触れることにしよう。