香港といえば、林立するビル群の夜景が何より素晴らしい。100万ドルの夜景をよりいっそう盛り上げてくれるのが、毎晩20時から13分間行われる「シンフォニー・オブ・ライツ」。今回は、このショーをじっくり楽しめる穴場スポットを紹介したい。

光と音のショー「シンフォニー・オブ・ライツ」

ギネスブックに認定された光と音のショー

シンフォニー・オブ・ライツは「世界最大の継続する光と音のショー」としてギネス・ブックにも認定されている。旧正月や祝日には、ショーの時間に合わせて花火も打ち上げられる。ただ問題は、どこで見るかだ。絶好のスポットは、九龍半島側のスター・フェリー乗り場や時計塔そばにある2階展望デッキ。香港島側を一望できる最高のスポットなのだが、人だかりが半端なく、大混雑してしまう。もしここで見たいのなら、早めに行って場所取りするしかない。

スター・フェリー乗り場周辺は、いつも多くの人であふれかえっている

現地の人が行くのはホテルの駐車場?

では、混雑せずにゆっくりショーを眺めることができる、知る人ぞ知る絶好の穴場スポットとは? オススメなのが、尖沙咀(チムサーチョイ)のマルコポーロ香港ホテル6階にある駐車場。ホテル1階のロビーからエレベーターで6階に上がり、駐車場「CARPARK」の矢印に沿って歩いていくと、屋外駐車場に出られる。

ここからは遮るものもなく、香港島のビル群の夜景を一望できるのだ。観光客にはあまり知られておらず、見に来ているのはほとんど現地の人。それほど混雑しておらず、香港の美しい夜景を独り占めしているような気分になれる。

誰でも入れる場所だが、駐車場なので車には注意したい。とっておきのスポットで、思い出に残る100万ドルの夜景ショーを楽しんでみてはいかがだろうか。

マルコポーロ香港ホテル6階にある駐車場からなら、湾に船が通っても邪魔にならない

ちなみに、夜景をきれいに撮影したいなら三脚は必須。もし三脚がない場合には、どこか台などにカメラを置いて固定するといい。三脚がなくても「夜景モード」や「ISO」という感度の数値を高くすれば、きれいに撮れることも。ショーの醍醐味(だいごみ)を撮るなら、写真より動画をオススメしたい。