ソフトバンクモバイルが1月18日、テレビCMの新作および新キャスティングに関する発表会を開催した。すでに130作品以上が放映された「白戸家」の新作で、キャスティングに新たにサッカーの香川真司選手を迎える。また、学生向け割引施策「ホワイト学割 with 家族」も発表。新年度の提供に向けて、女優の樹木希林さんや前田敦子さんらを起用したCMを開始する。

ホワイト学割 with 家族の新CMに出演する(左から)小芝風花さん、前田敦子さん、樹木希林さん、ゴールデンボンバーの4人、白戸家のお父さん。右はソフトバンクの栗坂達郎氏

ソフトバンクの白戸家CMは、2007年6月からスタートし、白い犬の「お父さん」を始め、ユニークな設定と内容で人気を博している。放映開始から7年目の2013年は、白戸家が引っ越し・リフォームで心機一転、さらに新メンバーとして香川真司選手迎え、新たなシリーズを展開するという。

新CMでは「衝撃の新展開」があり、サッカー選手の香川真司選手も登場

ドコモAKB対ソフトバンク前田敦子という構図に!

春商戦に向けて通信各社の学生向けキャンペーンが熱を帯びてきたが、CMでの競争も激化してきている。ソフトバンクの競合のNTTドコモは1月11日に新CM発表会を開催し、「AKBダケになりました」編と「ドコモ田家応援学割」編を公開すると発表。18日より放映している。現在放映しているAKBダケになりましたのCMは、AKB48の面々が頭にドコモダケの帽子をかぶり、"AKBダケ"となって学生を応援するというものだ。

NTTドコモの1週間前の1月11日に発表会を開催。新CMをお披露目した

AKBダケになりました編のCM

今回のソフトバンクの新CMに出演する前田敦子さんは、昨年までアイドルグループAKB48のメンバーとしてNTTドコモのCMに出演していたが、今回はソフトバンクのCMに出演するかたちとなる。

ドコモは2006年1月からAKB48をCMに起用し、「AKBメンバー・テレビ電話オーディション」編を放映しており、最近では、2012年には学生向け割引施策「応援学割」でAKB48を起用し、これに前田敦子さんも登場していた。デビュー当時のメンバーが現在のメンバーに励まされて、応援されているというシーンが印象に残っている人も多いのではないだろうか?

前田敦子さんを同じ学生向け施策のCMに起用するソフトバンク。一方ドコモも、これまで家族向けにサービスをアピールするCMを打ってきたが、今年から「ドコモ田家」として、家族のキャラクターを使ったCMを放映。ソフトバンクの白戸家に対抗するかたちとなっている。auの「巨人の星」を含めて、通信各社の「家族」「学生」をキーワードにしたつばぜり合いが激化している。

今回のソフトバンクのCMでは、前田敦子さんがドコモからソフトバンクへ”乗り換えた”かたちとなってしまった。これから始まる春商戦に向け、新作スマートフォンなど端末ラインナップに加え、各社のCMも多数放映される。2013年、各社はどのようなCMを展開するのだろうか?

(執筆:三谷真/撮影:小山安博)