「婚活で悩んでネットに救いを求めたら、ボコボコにされた」なんていう婚活女性の話はよく耳にする

「婚活」という言葉が定着した近年、「理想の相手に巡り会えない」といった婚活に関する悩みをネット上で打ち明けるアラサー&アラフォー女性が増えています。ですが、そういったコメントをして、男性から袋だたきにされる女性は後を絶ちません。なぜ、彼女たちは男性から非難を浴びてしまうのか。その理由を考えてみましょう。

非難される女性の共通点

実は非難される女性は、以下の条件いずれかにあてはまっています。その条件とは、

・容姿や学歴、家柄に揺るぎない自信を持っている
・男性に高い年収を求める

このどちらかに該当する女性は、

「私が美形だから相手もそれ相応のルックスじゃなくちゃ」
「私が大卒だから相手も同等の学歴を希望」
「最低でも年収600万円はないと」

などとスペックで結婚相手を決めたがる傾向が強いため、比較されたり、上から目線で値踏みされることを嫌う男性から口汚く罵られてしまうのです。

30歳を過ぎた婚活中の女性が上記2条件のどちらかを書き込めば、「BBAのくせに」とあざ笑われてしまうことすらあります。そのブーイングに使用される罵詈雑言は、目を覆いたくなるほど。

攻撃する男性、その理由とは

どうして男性陣は、こういった女性たちを立ち上がれなくなるほどたたきのめすのか。それは、

・自分自身が書き込まれた条件に当てはまらないから頭にくる
・たたくことで「自分は理想のタイプは高くない、普通の人間です」と確認したいから
・ストレス発散
・自分のことは棚に上げている

これら4つ以外にも理由があります。それは、

「男性の結婚に対する夢をぶち壊してしまっているから」です。

理想のタイプを挙げる際、女性は 「身長は○cm以上、顔は普通以上で学歴は大卒で職業は○○が希望で、長男ではなく同居の心配がなくて……」など、現時的かつ細かい条件を出す人が多いのに対し、男性は、「かわいくて(もしくは美人で)家庭的で、両親と仲良くしてくれて、料理が上手で……」など、条件がふんわりと曖昧な場合が多いものです。

条件がふんわりとしていて曖昧、ということは、まだ現実味を帯びておらず、結婚に対して夢を持っていると言えます。夢を持っているということは、条件ではなくフィーリングを大切にして相手を選ぼうとしていることにもつながります。

それなのに女性は、細かなスペックを挙げて夢をぶち壊してくる。夢を土足で踏みにじる女性に対して、「そんな男、いるわけねーだろ! 」と切り捨ててしまいたくなる、という仕組みです。

婚活という言葉が生まれてから、スペックで男性を見極める女性が増えていますが、職業、年収、親との同居の有無等の条件は、変わる可能性があります。ですが、フィーリングは変わりません。女性より語彙数が少ないと言われている男性からの非難ですから言葉足らずな部分があることは否めませんが、条件ばかりで男性を見る女性のみなさんは手厳しいコメントも参考に、「フィーリングが合う相手を結婚相手に」という基本に立ち戻ってみてもいいかもしれませんね。

そして婚活で悩んでしまった時は、基本的に仮名で顔が見えないネット上で相談するのは避けたほうが無難です。ストレス解消の餌食にされないよう細心の注意を払って書き込むぐらいなら、リアルな友だちやその道のプロに相談したほうが心の薬になりますよ。

著者プロフィール

内埜さくら(うちの さくら)
恋愛コラムニスト。1200人以上の人物取材の経験で磨かれた鋭い洞察力が武器。事務、販売、接客など数多くの職業を経験後、2004年にフリーライターとして活動開始。多種多様な依頼をこなすうちに人物取材を得意とするようになり、男性誌で約3年以上、恋愛やセックス特集を担当。ライター活動中に取得した心理カウンセラーになるために学ぶ必須項目の心理学と取材データを元に、処女作の「恋がガンガンうまくいく魔法のフレーズ80」(講談社)を上梓。心理カウンセラーとしても活動中。「恋愛コラムニスト内埜さくらのブログ」も更新中。