ソニーは1月7日(現地時間)、米国・ラスベガスで1月11日まで行われるIT/デジタル関連イベント「2013 International CES」の会場でプレスカンファレンスを開催した。Androidスマートフォン「Xperia」シリーズの新製品として「Xperia Z」「Xperia ZL」の2モデルを新たにグローバル市場に投入する。発売は2013年第1四半期。Xperia Zは、国内展開も予定されているという。同社の平井一夫CEOは、「Xperia Zは真のスーパーフォン体験を提供する」とアピールする。

Xperia Z

平井一夫CEO

Xperia Z/ZLは、5インチ(1,920×1080ドット)のフルHD「Reality Display」液晶を搭載するハイスペックスマートフォン。LTE通信に対応し、Snapdragon S4 1.5GHzクアッドコアプロセッサを搭載する。国内向けではKDDI(au)が提供するHTC J butterflyに続く5インチ・フルHD液晶を搭載したスマートフォンで、443ppiという高精細を実現した。 OSはAndroid 4.1の搭載となるが、発売後早期に4.2へアップデートを提供するとしている。

デザインは、新たにOmniBalanceデザインを採用した

フルHD・5インチのディスプレイを搭載

カメラ機能も強化され、有効画素数は1,310万画素となった。昨年8月にソニーが発表した積層型CMOSセンサー「Exmor RS for Mobile」を採用し、動画撮影中のHDR撮影も可能となった。モバイルブラビアエンジン2、オプティコントラストパネル、Direct Touchなどの技術は従来通り搭載する。

Exmor RSセンサーによって、動画でもHDR撮影が可能になっている

このほかカメラ機能では、最大15コマ/秒の連写、プレミアムおまかせオートなどが利用可能。220万画素Exmor Rセンサーを搭載したフロントカメラも搭載する。 カンファレンスでの商品の説明は、米Sony COOのPhil Molyneux氏が担当。フルHDパネル、モバイルブラビアエンジン2などによって、「電話として最高のスクリーン」(Molyneux氏)を実現したと述べた。

Phil Molyneux氏

なおXperia Zは、グローバルモデルとしては珍しい防水性能を搭載する。バスタブの中でブログ、土砂降りの中でデータダウンロード、といった用途を示しつつ、防水性能をアピールする。Xperia ZとZLの違いは、基本的には外観デザインとこの防水性能の有無(Zのみ防塵防水性能搭載)だ。

Xperia Zは防水性能を備えている

このほか両端末ともにNFCの利用が可能。「ワンタッチ機能」を利用することで、BluetoothスピーカーやBluetoothヘッドセットなどのNFC端末に、Xperia Zを近づけるだけで、ペアリングなどの設定が自動で行うことができる。1TBのHDDを内蔵するNAS製品「Personal Contents Station」に対しても、NFCでワンタッチ機能が利用できるようになるなど、設定を容易にする仕組みを拡大している。

NFCによるワンタッチ機能で簡単にBluetoothの接続設定を行ったり、データの交換が可能

Bluetooth/NFC対応のスピーカーSRS-BTV5。音楽再生時に着信がアルトミュートし、ボタンを押すとスピーカーから相手の声が聞こえ、スピーカーをマイクとしても利用できる

Bluetooth対応ヘッドホンMDR-1RBT

サラウンドシステム「HT-CT6600」

NASの「Personal Contents Station」

さらに、無線LAN経由で画面を転送する「Miracast」もサポート。Xperiaの画面を対応テレビにミラーリングすることができるので、ゲームや撮影した写真を、ケーブルレスで大画面を使って楽しめる。

(記事提供: AndroWire編集部)