2012年はスマートフォンやタブレットが一気に普及した一年だったと言ってよいだろう。また、Windowsの新OSである「Windows 8」が登場し、Windows 8を搭載したウルトラブックやタブレットなど、ビジネスでも十分使える機種も増えてきている。スマートフォンやタブレット、ウルトラブックといった高機能モバイル端末の魅力は、手軽に持ち運べて、どこでもインターネットを利用できることだ。これまで、オフィスでしかできなかった仕事が、タブレットなどを使うことで、さまざまな場所でできるようになった。

また、タブレットやノートPCなどを複数使う際に便利なのが、オンラインストレージなどのクラウドサービスだ。オンラインにデータを保管し、同期することで、使用するどの端末からもデータを閲覧したり、編集することが可能となる。

そこで今回は、ノートPCやタブレットなどのモバイル端末でのクラウドサービスの利用実態について、マイナビニュース会員にアンケートを実施した。期間は12月12日から12月17日までで、300件の有効回答を得た。

約半数がクラウドサービスを「使ってみたい」と回答

アンケート結果では、「今後、クラウドサービスを利用してみたいか?」という質問に対し、「利用してみたいと思う」が46.5%(134人)、「利用したいと思わない」が53.5%(154人)という回答が寄せられた。約半分の人がクラウドサービスに興味を持ち、現在利用していない場合でも導入を考えていることがわかった。タブレットやスマートフォンの普及により、クラウドサービスへの関心が高まっていることがうかがえる。

今後、クラウドサービスを利用してみたいか?

また、クラウドサービスを利用している人に対し、「クラウドサービスを利用している理由」(複数回答可)を尋ねた。すると、「複数のデバイスでデータを共有できるから」が78.6%(33人)でもっとも多く、次いで、「紛失や破損する心配がないから」が46.7%(20人)、「荷物にならないから」が52.4%(22人)という回答が得られた。クラウドサービスの利便性や安全性に魅力を感じている人が多いことが読み取れる。

クラウドサービスを利用している理由(複数回答可)

無料のクラウドサービスの不満点は「容量の少なさ」「セキュリティ面の不安」

クラウドサービスには有料・無料とさまざまなサービスが存在するが、無料のクラウドサービスを利用している人に対し、「無料のサービスで不安な点、不満な点」(複数回答可)を尋ねた。すると、「容量が少ない」を挙げた人が37.1%(13人)、「セキュリティ面が不安」が25.7%(9人)、「機能が少ない」が14.3%(5人)となった。

無料のクラウドサービスで不安な点、不満な点」(複数回答可)

一方で、有料のクラウドサービスを利用している人に対し、「有料のサービスを使っている理由」(複数回答可)を尋ねたところ、「容量が大きいから」が71.4%(5人)、「セキュリティ面が安心できるから」が57.1%(4人)、「無料より多機能だから」が28.6%(2人)となった。上記の2つの質問への回答からは、有料のクラウドサービスの優位点について、容量の大きさとセキュリティ面での安心と考えている人が多いことが読み取れた。

有料のクラウドサービスを使っている理由(複数回答可)

また、自由回答で寄せられたクラウドサービスへの要望でも、「とにかく情報管理がしっかりしていないと安心して使用できない」「機能よりも安全性や信頼性を高めて欲しい」などの意見があり、ユーザーがとくにクラウドサービスのセキュリティ面を重視していることがわかった。

*  *  *

今回のアンケートでは、約半分の人がクラウドサービスに興味を持ち、今後使ってみたいと思っていることがわかった。今後タブレットやウルトラブックなどの普及が進むにつれて、クラウドサービスへの需要はより高まっていくことが予想される。

また、クラウドサービスを利用している人は、複数端末でデータを共有できるといった利便性や、データの紛失や破損がないという安全性を魅力に感じていることが読み取れた。しかし、無料のクラウドサービスについては、容量の少なさやセキュリティ面での不安を不満点として挙げる人も多かった。一方、有料サービスのユーザーは、容量の大きさやセキュリティ面での安心を利用している理由として挙げており、この2点が有料サービスの優位点として認識されていることがうかがえた。

現在、さまざまなクラウドサービスが提供されているが、無料のオンラインストレージとしては、Dropboxの「Dropbox」、Googleの「Google Drive」、Microsoftの「SkyDrive」の3つが人気のサービスとなっている。無料で使用できる容量は、Dropboxが2GB、Google Driveが5GB、SkyDriveが7GBとなっている。

アンケート結果でも不満点として挙げられた容量の少なさに加えて、上記の3つのサービスに共通することが海外の企業が提供している点だ。Webサイトやアプリは日本語となっていて問題なく利用できるが、サポートなどの点で不安を感じる人も多いかもしれない。

有料のオンラインストレージもさまざま提供されているが、国内企業が提供しているサービスとして取り上げたいのが、NTTコミュニケーションズが提供している「マイポケット」だ。マイポケットは、32GBの容量を月額315円(税込)で利用できるオンラインストレージ。容量の大きさが特徴だが、さらに128GBの大容量を利用できる月額1,039円(税込)のプランも用意されている。

容量のほかにも、NTTコミュニケーションズが提供しているというセキュリティ面やサポート面での信頼性の高さも魅力だ。とりわけ、ビジネスでクラウドサービスを利用する際には、無料サービスに対し、不安を感じることも多いだろう。万が一のトラブルが発生した場合に、無料サービスでは受けられるサポートが限られている。その点、マイポケットであれば、セキュリティ面やサポート面でも安心して利用することができるだろう。

マイポケットでは、操作方法などの技術的な問い合わせを受け付ける窓口を設けており、こちらで日本語によるサポートが受けられる。また、マイポケットに保存したファイルを最寄りのセブン-イレブンで印刷するサービスなども用意されている。このあたりは、国内企業が提供するサービスならではと言える。

すでにスマートフォンなどを使いこなしている人にとっては、クラウドサービスは切っても切り離せないものとなっており、現在でも利用率は高いと思われる。しかし今後、これまでスマートフォンに触ったことがない人が、スマートフォンやタブレットを使い始める際には、とりわけセキュリティ面やサポート面での安心感やわかりやすさが重要視されてくるだろう。そのうえでも、マイポケットは、今後のクラウドサービスの有力な候補となると思われる。

モバイル端末でのクラウドサービスの利用実態

調査時期 : 2012年12月12日~2012年12月17日
調査対象 : マイナビニュース会員
調査数 : 300件
調査方法 : インターネットログイン式アンケート