2012年もいよいよ残すところあと数日。年の瀬の押し迫った忙しい時期だからこそ、大掃除もできる限りラクして済ませたい。そこで、今こそ導入したいのがロボット掃除機だ。設定しておけば、自動で部屋の掃除をしてくれ、忙しくて時間のない人や、"ものぐささん"にとっては強い味方。今回、大掃除にも大助かりなロボット掃除機2機種を借りて試用してみた。

5cmのコンパクト化でより小回りが利くようになった新「ココロボ」

まずは、12月20日に発売されたばかりのシャープのロボット掃除機「COCOROBO(ココロボ) RX-V60」。6月に発売された「RX-V80」を小型化した、待望のコンパクトモデルだ。直径34.6cmのRX-V80に対して、RX-V60は29.9cmと5cmほど小さなボディ。レイアウトを最適化することで小型化を図り、高速回転ターボファンをはじめ、駆動車輪、超音波センサーといった基幹部品は同じものが使われているため、基本性能は同等だ。

「ココロボ RX-V60」のパッケージ内容物。本体のほか、ACアダプター、充電台、リモコン、掃除用ブラシが付属する(画像をクリックすると拡大します)

RX-V60の強みは何と言っても小回りがきく点。一般的なロボット掃除機よりも5cm程度コンパクトなため、例えばイスの間など狭い空間にも入り込み、家具の移動が最小限でもキレイに掃除してくれる。ワンルームなど部屋が狭いことや、家具が多いといった理由で今までロボット掃除機の購入を躊躇っていたユーザーに特にオススメしたい。

直径30cmを下回る小型のボディでイスの足元など狭いすき間もスイスイ走り回れる(画像をクリックすると拡大します)

動画
「ココロボ RX-V60」の動作を撮影。狭い場所もスイスイ動く(再生時間約2分4秒、ファイルサイズ23.8MB)

RX-V80とのその他の違いは、稼働時間とダストボックスの容量。それぞれ小型化を図るために犠牲になった部分とも言えるが、稼働時間は「HIGHモード」で約30分、「LOWモード」で約30分、ダストカップ容量は0.1Lと1部屋を1回で掃除するには支障のない水準だ。RX-V80同様、音声で動作するコミュニケーション機能もあり、ペット的要素が楽しめるのもおもしろい。

本体前方正面。3つのセンサーで障害物を回避。超音波を使ったセンサーなので、透明のガラスや黒い物体も捉えられる(画像をクリックすると拡大します)

本体裏面。直径が小さくなった分、ブラシ部分もコンパクトに。サイドブラシは3本脚が左右2箇所になり、より効率よくゴミを掻き集められるようになっている(画像をクリックすると拡大します)

ゴミを溜めるダストカップは本体上面のフタを開けると装備されている(画像をクリックすると拡大します)

ゴミ捨てはダストカップを引き上げ、中を開けるだけ。カップ部分は水洗いも可能で、ミクロ単位のホコリやゴミを排気から出さない高性能なHEPAフィルターが採用されている(画像をクリックすると拡大します)

従来機種同様、ACアダプターが充電台内に収まるなど、細かいところに気が利いている。充電台がリモコンスタンドにもなっている(画像をクリックすると拡大します)

付属のリモコン。V60はスマートフォンや無線LANには対応していないため、遠隔操作はリモコンで行う(画像をクリックすると拡大します)

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