日々増え続けるiPhone&iPadアプリ。ときには、あっと驚かせてくれる機能があり、ときには、アプリ名を見ただけで笑えてしまうものまで様々だ。2012年、iPhoneに日々携わる人たちはどんなアプリが印象的だったのだろうか。iPhone&iPad関連情報サイト「AppBank」のライター兼Next CEOの脇俊済氏に5つのアプリを選んでもらい、選定のポイントを伺った。

脇俊済(わき としずみ) iPhoneアプリやiPhone関連ニュース、iPadアプリ、iPhoneアプリの値下げ・セール情報、iPhone関連アクセサリーを紹介しているサイト「AppBank」のライター、Next CEO。iPhone向けアドネットワーク「AppBank Network」や、AppBankの広告事業を担当

Moca

Moca

* アプリ概要

Moca」は月表示に特化したカレンダーアプリ。GoogleカレンダーやiCloudカレンダーと連携し、そのまま利用することができる。

* コメント

見やすい、早い、そして無料のカレンダーアプリ。切れ目無く上下にスクロールでき、月をまたぐ予定が見やすいのが特徴。フォントを少しだけ大きくしたり、表示行数を1行増やしたり…と自分好みに微調整できるのが嬉しい。それでいて無料のアプリなので、ぜひお試し下さい。昨年ご紹介したWeekCalから乗り換えるほどに気に入っている。

ScanSnap Connect Application + ScanSnap

ScanSnap Connect Application + ScanSnap

* アプリ概要

ScanSnap Connect Application」はパーソナルドキュメントスキャナ「ScanSnap」でスキャンしたイメージデータを「ScanSnap iX500」本体またはパソコンから送信し、iPhone上で受信して閲覧を可能にするアプリ。

利用イメージ。ScanSnapからiPhone等に直接データを送信するケース

* コメント

一度設定すれば、あとはScanSnapから直接iPhoneに名刺データを取り込むことができるアプリ。今まではPCを起動してケーブルを繋ぎ……と面倒で後回しになりがちだった名刺のスキャンも、これならはかどること間違いなし。iPhoneにデータを取り込んだ後、名刺管理アプリにも登録できるなど活用の幅は広い。スキャナの読み取りモード・保存時のファイル形式などをアプリから細かく設定できるのも便利。

Google Maps

Google Maps

* アプリ概要

iOS 6で姿を消したGoogleの「マップ」アプリが12月になって「Google Maps」として復活したのが「Google Maps」。従来の「マップ」アプリに新機能が加わり、地図描画もビットマップから拡大しても表示がなめらかなベクターマップに変更された。

* コメント

標準アプリ時代にはなかった機能も追加され、以前よりも便利になっている。目的地周辺のストリートビューが見られるのはもちろん、店内の写真なども表示できる。経路検索ではバスのみのルートを確認でき、自動車で移動する場合は音声でルートをナビゲートしてくれる。何はともあれiPhoneに入れておきたいアプリの1つ。

Googleドライブ

Googleドライブ

* アプリ概要

Googleドライブ」は、ドキュメント、写真、その他のファイルを保存して、誰とでも簡単に共有することができるクラウドストレージサービスアプリ。5GBまで無料で使える。

* コメント

Googleドライブに保存したファイルを閲覧できるだけでなく、文書・表計算ファイルについてはiPhoneから作成・編集もできるのが便利。画像やグラフの追加といった作業はできないが、文字・数字を入力する作業はiPhoneでも簡単に行える。空き時間にiPhoneで下書きを済ませ、PCで文書・表として整えるといった使い方にピッタリ。

Note Anytime&Su-pen

Note Anytime

Su-pen

* アプリ概要

Note Anytime」は、描画、編集、ライブラリ、文書管理機能が搭載されたiPhone/iPad用の多機能メモアプリ。多彩な色と太さからペンを選択でき、ピンチ操作による拡大/縮小、メモへの写真の貼り付け、PDF書類の読み込みと注釈入力、Webページ画像の貼り付けなど、Facebook/Twitterへの投稿など数多くの機能が用意されている。

* コメント

昨年ご紹介した「7notes」を開発した企業からリリースされたアプリであり、完成度は非常に高い。ほとんどの機能を無料で利用できる。手書きのメモを書き残すだけでなく、メールで送られてきたPDFファイルを開き、注釈やメモを加えて先方に送り返すことも可能。スタイラスペンの中でも極上の書き味を誇る「Su-pen」と組み合わせて使いたい。