ディスプレイは従来通り2,560×1,440ピクセルの27型IPS液晶パネルが採用されている。サイズ以外の特長は21.5インチiMacとほぼ同じだ。

液晶の視野角は非常に広く、真横に近い位置から見ても色の変化は少ない。評価機に関しては画面の均一性も高く、色むらや輝度むらも気にならなかった。またパネル表面の反射はある程度あるが、従来モデルに比べてかなり抑えられている。このほか「ターゲットディスプレイモード」も搭載されており、Thunderboltケーブルで他のMacとつないでcommandキーとF2キーを同時に押すことで本機を外付けディスプレイのように使用することができる。

搭載されているCPUは2.9GHzのクアッドコアIntel Core i5プロセッサ(Turbo Boost使用時最大3.6GHz)で、グラフィックスはNVIDIA GeForce GTX 660Mだ。いずれも最上位モデルに搭載されている3.2GHzクアッドコアCore i5プロセッサ、NVIDIA GeForce GTX 675MXに比べると性能は若干控えめだが、映像編集などの負荷が高い作業でもバリバリ使えるパフォーマンスを持っている。

参考までに、ベンチマークソフト「Geekbench(64bit版)」を使ってプロセッサやメモリの性能を計測してみた。その結果は下表の通り。

Geekbenchによるベンチマーク
機種 27インチiMac 21.5インチiMac MacBook Pro
13インチRetina
MacBook Pro
15インチRetina
CPU Intel Core i5(2.9Ghz) Intel Core i5(2.7Ghz) Intel Core i5 (2.5Ghz) Intel Core i7 (2.6Ghz)
メモリ 8.0GB
1600MHz DDR3
8.0GB
1600MHz DDR3
8.0GB
16000MHz DDR3L
8.0GB
16000MHz DDR3L
Integer 8590 7684 5703 11172
Floating Point 14050 12360 9854 19392
Memory 7290 6713 6162 6994
Stream 8508 8082 7249 8198
Geekbench Score 10232 9166 7402 12915

プロセッサ周りの性能を示すIntegerやFloating Pointの数値はCore i7を搭載したMacBook Pro 15インチRetinaディスプレイモデルより若干低くなっているが、それ以外は本機の方が上回っている。ちなみに、27インチiMacの上位モデルについてはApple StoreのCTOでプロセッサを3.4GHzクアッドコアIntel Core i7に変更することが可能。Core i7にはHyper-Threadingが搭載されており、最大8つの仮想コアを利用できるので、パフォーマンスを追求するなら購入時にCTOを利用してカスタマイズしておくといいだろう。

液晶ディスプレイは27インチワイドで、解像度は2,560×1,440ピクセル。IPS液晶パネルのため視野角が広く、斜めから見ても色がほとんど変わらない

CPUはIntel Core i5 (2.9Ghz)、ストレージは1TBのHDD、メモリは8GB搭載されている

アクティビティモニタでCPUの履歴を表示させたところ。4スレッドで動作しているのが分かる

Geekbenchによるベンチマーク結果。Geekbench Scoreは、10232という数値になった