前回、マレーシアのマクドナルドで人気の「サムライバーガー」についてお話した。今回もマレーシアで見つけた、日本にはないマックメニューをご紹介しよう。

意外にイケるマクドナルドのお粥

まずはお粥。「マクドナルドでお粥? 」とけげんな顔をしないでほしい。「アヤム・ブブル(鶏のお粥)」、価格は4マレーシアリンギット(RM・約110円)。これがなかなかにおいしい。以前マレーシアで働いていたとき、夜食でマクドナルドのデリバリーを利用していたが、お粥のリピート率はかなり高かった。くしゃみが出そうなぐらい胡椒がたっぷりなのと塩気が強いのを除けば、けっこうイケる。なにより夜中に食べて胃もたれしないのはうれしい。

チキンストックでしっかり味のついた「アヤム・ブブル(鶏のお粥)」4マレーシアリンギット(約110円)。注文はポリッジといえば通じる

ドリンクは、目にも鮮やかな紫色の「リベナ」という健康ドリンクが特徴的。イギリス発祥のドリンクで、黒スグリ(カシス)の濃縮果汁を炭酸水で割ったもの。日本でいうところのオロナミンCのような存在で、元気になると信じている人も多い。また、日本でもおなじみのミロが「マイロ」と呼ばれて、堂々のドリンクメニュー入り。コカ・コーラやコーヒーに比べると割高だが、ミロの人気は高い。余談だが、甘い飲みものが大好きなマレーシア人、ミロの消費量は世界一位である。

スイートチリはポンプ式で好きなだけどうぞ

ポンプ式のスイートチリソースとケチャップは、レジ近くのコーナーに設置。ポンプ脇に小皿があり、それに自分でとる

次に注目したいのは、料理ではなく、フライドポテトにつけるソース。マレーシア人はスイートチリソースが大好きで、日本人にとっての醤油のようにどんな料理にもかける。「ソースはたっぷりつける」派が主流のマレーシア、マクドナルドにはスイートチリソースとケチャップがポンプ式の容器で置かれている。つまり、小皿にとって好きなだけ召し上がれ、というわけだ。

ちなみに、持ち帰りにすると、日本にもある小袋入りのソースをつけてくれる。その量が半端ない。手づかみでドッサリくれるので、少なくとも3袋。使い切れなかった分を冷蔵庫にストックしておいたら、どんどんたまっていき……。4年のマレーシア滞在中、スイートチリソースを一度もスーパーで買う必要が無かったほどだ。

ポテト用にソースを2種添え、ドリンクにミロを選ぶのがマレーシア流。写真は朝マックメニューで日本と同じ

食べ終わったらそのままで。片づけは専門のスタッフに任せる

マレーシアでは、ファストフード店もフードコートも自分で後片づけをする必要がない。専門のスタッフが店内を巡回して片づけてくれるので、食べ終わったらゴミや容器を置いたままで帰る。こんなスタイルに慣れてくると、日本のファストフードやフードコートでのゴミの仕分けが面倒になってくる。あぁ…すみません。