ミステリー作家・綾辻行人の同名小説を実写化した学園ホラー映画『アナザー Another』のブルーレイ&DVDが2013年2月22日に発売される。ブルーレイ&DVDには、特典映像として映画のその後を新たに撮り下したオリジナルスピンオフムービーが収録されており、本編撮影から約1年半ぶりに集結した主人公・榊原恒一役の山崎賢人、謎の少女・見崎鳴役の橋本愛と古澤健監督に話を聞いた。

左から、山崎賢人、橋本愛、古澤健監督

――改めて、本編の見どころと演じた感想を教えてください。

古澤監督「単純に怖がって欲しいホラーであると同時に、僕自身としては青春映画として撮りたいと思っていたので、爽やかな2人の成長を観てもらえれば。撮影の頃は儚げで頼りなかったけど、そのみずみずしさを撮れたと思う」

山崎「恒一は、学園がおかしくなった時にいち早く解決しようとするすごく真っ直ぐな人でした。青春要素もあるし、不幸な現象や非日常のシーンは見入っちゃうんじゃないかな」

橋本「台本を読んで最初は幽霊だと思っていたので、その印象を残しながら演じました。過去に色々体験しているので、孤独に慣れてる可愛そうな女の子なんですが、恒一に心を開いてからは、中学生らしい素直な可愛い部分もある。個人的には2度と戻りたいけど戻れない時期を記録に残せた作品です。観た人には『眼帯似合うよね~』って言われちゃいました(笑)」

――本編は三重県・伊賀上野で撮影されたそうですが、現場はいかかでしたか?

山崎「1カ月間泊まりだったのですごく楽しかった。三重の自然に触れたり、忍者の格好をしてる観光客がいたり」

橋本「ホラーの仕掛けの裏側が見れて楽しかったです。あと、差し入れのみたらし団子としょうゆアイスが美味しかった!」

古澤監督「(苦笑しつつ)そういう雰囲気があったから、本番はパッと集中してましたね。2人共最初は戸惑いながらやってたんですが、中盤以降はオッケー出した後に『もう1回やっていいですか?』って言い始めたりアイデアを出し始めて、役者として自分の映画にしていくんだということを感じましたね。賢人は『今、恋をはじめます』で真逆の役をやって役の幅が広いなと思ったし、愛ちゃんは頭で考えずに体で動く宝庫だなと感心しました」……続きを読む