12月になり、いよいよ忘年会シーズンが到来。会社の上司や同僚、仲間と共に「一年の苦労」をねぎらうという日本独特のこの行事は、日常の飲み会とは一線を画している。幹事が最も頭を悩ます永遠の課題”いかに盛り上げるか”である。

2次会でこの”盛り上がり”のよりどころとされることが多いのが、「カラオケ」。一見手っ取り早く盛り上げることができるように思われがちだが、要注意。一歩間違えると”盛り下げ役”になってしまうような罠を無数にはらんでいる場所なのだ。まずは、その罠を知ること。それこそが、忘年会のカラオケを大成功へと導く名幹事の第一歩となる。

今回、その”幹事力”を養うべく男女300名にアンケートを行い、人々の深層心理にある”カラオケタブー”を列挙。忘年会におけるカラオケで嫌われる行為とは? 自分では当たり前と思っていることが、実は周囲にとっては迷惑な行為かも? これをやらなければ、失敗しない”逆・虎の巻”を伝授しよう。これさえ読めば心配無用。カラオケの盛り上がりは歌の上手さ下手さだけではない。その発見はあなたのカラオケへの自信となり、大盛り上りの起爆剤となることだろう。

異性にドン引きした瞬間とカラオケに行きたくない人

「カラオケで異性にドン引きした経験は?」の質問には「ある」が47名、「ない」が253名。「ある」と答えた人が言うシチュエーションには、「ビックリするほど下手なのに堂々と歌っていた時」(31歳 女性 専門職)などの回答もあったが、その一方で「踊りつきでジャニーズの曲を熱唱された時」(30歳 女性 事務系専門職)、「振り付け完璧であややの『グッバイ夏男』を熱唱され、遊び慣れているなと思った」(28歳 女性 専門職)、「ものまね風に歌われた」(32歳 女性 秘書・アシスタント職)などたとえ歌が完璧でも「過剰な演出」には拒否反応を示す人も。

その他、「マイクを離さない男友達にドン引きです」(25歳 女性 技術職)、「人のマイクの持ち方などを笑う人たち」(29歳 男性)、「盛り上がりすぎて脱ぎ始めた」(24歳 女性 営業職)など、場の空気を読まない人はやはり煙たがられるようだ。中には「相手がカラオケに行きたいって行ったのに苦手だからと一曲も歌わなかった時」(32歳 女性)といった、”謎の行動系”に困惑したエピソードも。

また、「一緒にカラオケに行きたくない人は?」には、さまざまな回答が寄せられた。特に目立ったのは、「人の歌にカットインする奴」(25歳 男性 事務系専門職)、「勝手にハモってくる人」(27歳 女性 専門職)などよかれと思ったことが、実はありがた迷惑だったパターン。

そのほか、「携帯ばかりいじっている人」(33歳 男性 技術職)、「歌うことを強要してくる人」(25歳 男性 クリエイティブ職)、「協調性がない人。ずっとマイクを離さない人」(23歳 女性 事務系専門職)、「順番を抜かす、人の歌を聞かない人」(37歳 女性 技術職)からも分かるとおり、日本人にとっての”協調性”は押さえておくべきポイントである。

何よりも多かったのが、「いつも同じ曲ばかり歌う人」(31歳 女性 秘書・アシスタント職)、「自分の好きなジャンルの曲を理解してくれない人」(25歳 女性 技術職)、「満足に歌えないような洋楽やヒップホップをよく歌う」(29歳 男性 事務系専門職)、「自分の趣味に走って一人で楽しむ人」(23歳 女性 事務系専門職)といった、選曲のセンスや趣味趣向の合致を求める声。

これだけのタブーがあると萎縮してしまいそうだが、「歌うのを拒否しまくって結局歌ったら声も小さくてめっちゃ下手」(25歳 女性 事務系専門職)という意見もあるので、「盛り上げるぞ!」という意気込みと勇気を持ってマイクを手に取ることも大切である。そして、自信を持って歌うために、各シチュエーションに最適な「鉄板ソング」もぜひ押さえておきたいところだ。……続きを読む。