「2009年より3年連続、ヨーロッパで最も定時運行を行う航空会社」に選ばれたスカンジナビアエアライン。スウェーデン・ストックホルムに本社を置く北欧のエアラインである同社がこのほど、約2年ぶりに国際線の全クラスの機内食メニューを大幅リニューアルした。新メニューのコンセプトは「北欧とアジアの融合」。スカンジナビア料理にアジアンフードのテイストが盛り込まれ、より豊かなレシピに進化し、また日本人にも一層なじみやすいものとなった。報道陣向けに行われた機内食試食会から、そのメニューを紹介しよう。

機上のレストランとも言うべき質の高さ

SASの日本発直行便は毎日1便。成田を11時40分(冬期は12時30分)出発し、コペンハーゲン(デンマーク)には16時5分に到着する。約11時間半のフライト中、機内食は2回。シンプルで温かみのある様式とクリアで美しい色づかいの北欧デザインは、日本でも人気が高いが、同社の機内食にもこの特徴が存分にいかされている。

まず、ビジネスシートの機内食から。前菜は、ノルウェーサーモンのマリネと海藻サラダにハーブマヨネーズを添えたもの。肉厚のサーモンが口の中でとろけて消えていく。和食風の海藻サラダがさっぱりとして、サーモンとの相性もとてもいい。

ビジネスシート1食目の前菜。素朴で美しい自然の色がいかにも北欧らしい

ビジネスシート1食目のメインから、ラムのロースト・バジル風味。柔らかく、ほどよく火が通された肉には旨みが詰まっている。クリーミーなポテトグラタンも美味

メインは3種。肉料理は、バジル風味のパン粉をのせてローストしたラムロースとポテトグラタン、かぶのソース添え。柔らかなラムを一口かじると、旨みの詰まった肉汁があふれ出した。魚料理は、海老を包んだ舌平目のシーフード・クリームソース。それに、青梗菜とサフランライス。繊細な味わいの舌平目に機内食の質の高さを実感する。もう一皿は、若鶏のローストと焼そばというチャイニーズメニュー。どれにしようか迷ってしまうが、乗客数よりもかなり多めに積載されるため、ほとんどの人が希望のメニューをチョイスできるそうだ。

舌平目で海老を包んでグリル。海老などを煮詰めた濃厚なソースが贅沢な味

新たに加わったアジアンフードメニューの焼そば。若鶏のローストが加わり、ワンランク上の味わいに仕上がっている

食事の名脇役のハードパン。木の実やドライフルーツなどが入ったものもあり、ついつい食べ過ぎてしまいそう

こだわり素材のメインと共に供されるパンも印象深い。北欧ではハード系のパンがよく食されるが、同社でもハード系のパン5種が用意され、ビジネスからエコノミーまで全クラスで温めてサーブされる。乗客にも大人気で、おかわりする人が多いとのこと。

さて、デザートはマリボーチーズ&ブルーチーズにシナモンがきいたリンゴのチャツネ。そして、CAが「おなかが一杯でもこれはぜひ召し上がってほしい! 」と絶賛するのがベークドチョコレートケーキだ。食感はふわりとして見た目よりずっと軽いが、しっかりと濃厚。この他、フルーツやアイスクリームも提供される。ワインは赤白各2種の他、ゲストワインが積まれている。機内にはビュッフェコーナーが設置され、サンドイッチやおにぎり、フルーツ、お菓子や飲み物が用意されており、食事の合間に軽食を楽しむことができる。

ビュッフェで用意されているサンドウィッチ。おなかがいっぱいでも、つい食べてみたくなる