「最も売れているMac」がRetina対応

最初に登場したMacの新製品は13インチのMacBook Pro Retinaディスプレイモデル。13インチMacBook Proは「パフォーマンスとコンパクトさのバランス」を特徴とし、Schiller氏によると「最も売れているMac」である。Retinaディスプレイモデルは厚さが1.9センチ、通常の13インチMacBook Proより1ポンド(約450g)近くも軽い。13インチのRetinaディスプレイには4,096,000ピクセルが詰め込まれており、シラー氏は「世界で2番目に高解像度なノートブックディスプレイ」(1位は15インチMacBook ProのRetinaディスプレイモデル)とアピールした。

パフォーマンスとコンパクトさを兼ね備えた13インチMacBook ProがRetinaディスプレイモデルに

MacBook Proで最も軽量、MacBook Airに迫るモビリティを実現

1080pのHDTV画面の2倍近いピクセルが詰まった13インチのRetinaディスプレイ

光の映り込みを最大75パーセント抑制、コントラストは標準的なMacBook Proのディスプレイよりも29%高く、細部までシャープに表現する

続いて、Mac mini。同製品の特徴は「Macの中では柔軟なシステムで、省電力性に優れたデスクトップ」であることだ。Ivy Bridge世代のCore i5/i7が採用され、CPU内蔵のグラフィックスがIntel HD Graphics 4000になるなど基本性能が向上した。

Ivy Bridge世代へのアップデートでUSB 3.0をサポート

Mac miniは最も電力効率に優れたデスクトップパソコン

最後は、第8世代のiMac。iMacは米国で最も売れているデスクトップパソコンであり、初代からこれまで「優れたデザイン」を特徴としてきた。それは第8世代でも変わらない。新デザインは本体のエッジが5mmという薄さで、斜め前方からだと1枚の薄い板に見える。光学式ドライブが省かれ、「Fusion Drive」というフラッシュストレージ(128GB)+HDD (1TBまたは3TB)のハイブリッドドライブのオプションが用意されるなど、iMacもポストPC世代のMacに進化した。

1998年に登場した初代iMacから第7世代までのデザインの変化

第8世代のiMac、エッジ部分はわずか5mm

前方からだと幅広い角度で、1枚の薄いディスプレイにしか見えない

横から背後に回るとカーブした背面が見えるが、その姿も美しい

OSと主要なアプリをフラッシュドライブに、ファイルや頻繁に使わないアプリケーションをHDDに置いておくFusion Drive

Apertureの写真インポートでFusion Drive(青)はフラッシュドライブに迫るスピード

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