エンジニアだろうと営業担当者であろうと、仕事の根幹は案外、変わらないのかもしれない。情報収集や時間管理、etc...、共通する事柄は以外に多い。とはいえ、エンジニアらしさを追求していくと、iPhoneアプリのなかにも普通の人が使わないようなアプリも見えてくるのである。ここではエンジニアに役立つiPhoneアプリを10選んでみた。
数学公式集
エンジニアにとって、仕事中、突然必要になっても、恥ずかしくて人に聞きづらいのが、中学、高校のときに教わった数学の公式。めったに使わないのだから、忘れてもしかたがないのに、忘れたとは言いだしづらい。そんなとき、ちょこっとiPhoneで調べられるのが「数学公式集」だ。「数学I」「数学II」など単元別に整理されているので、公式も見つけやすい。三角関数の公式など、意外に使うことがあるので、入れておくといざというときに助けてくれる。
TimeRecorder Lite
エンジニアにとって時間は命。とくに重要なのが、限られた時間をどれだけ作業に割り振れるかだ。打ち合わせや雑用は無駄ではないが、短縮できればそれにこしたことはない。しかし、漫然と仕事をしていたのでは、なかなか無駄を削ることはできず、残業、休日出勤をする羽目になる。この「Time Recorder」は、自分の仕事時間を種別に記録し、あとで分析できるアプリ。なにかを始める前にスタートボタンをタップするだけ。無駄な時間を見つけよう。
出前館
残業も深夜に差しかかるとなぜかお腹がすく。そこで食べては、メタボ一直線ということはわかっていても、軽い夜食を食べたくなるものだ。そんなとき、この「出前館」が助けてくれる。所在住所を入力すれば、配達地域になっている出前サービスだけをピックアップ、そのまま注文も可能だ。うれしいのは、店舗の一覧表示で、おおよその待ち時間も表示されること。クーポンも表示されるので、お得感もある。食べすぎには注意したいけど、しっかり食べて、いい仕事をしよう。
パスワード管理
エンジニアであれば「japan」や「submarine」といった単語のパスワードがいかに危険かは知っているはず。しかし、「sub47mari6ne」のように単語に数字を挟みこんだもの、あるいはまったくのランダムパスワードは覚えていられない。そこで登場するのが「パスワード管理」だ。これが素晴らしいのは画像も保存できること。銀行の口座などで、銀行側から提供される乱数表なども画像で保存しておくことができる。パスワードを自動生成する機能もある。
ホワイトボードシェア
会議や打ち合わせではホワイトボードを使うのが一般的。しかし、まさかいまどき板書をノートに書き写していたり、ホワイトボードのプリンターで印刷して配布したりしていないだろうか。この「ホワイトボードシェア」は、iPhoneでホワイトボードを撮影すると、歪みを補正し、文字を強調、反射光を除去などの処理をおこなってくれるもの。その後は、メールで同報送信するか、エバーノートにアップロードする。シンプル操作だが、実用性はとても高い。
Talknote
ツイッターが仕事の幅を広げてくれることはだれでもわかっているが、困るのは外部に向けて仕事に絡むツイートはできないこと。だったら、「社内限定ツイッターがあればいいんじゃないの?」という発想で生まれたのが「Talknote」だ。会社のドメインのメールアドレスを持っていれば、3分で社内ツイッターを始めることができる。部署ごとにグループ分けすることもできる。リンク、写真などを添付できるなど、使い勝手はほぼツイッターと同じだ。
Byline Free
情報収集は当然しなければいけないけど、収集だけに時間をかけているわけにもいかない。そんな忙しいエンジニアに役だってくれるのが「Byline」。Googleリーダーで購読しているRSSをiPhoneで読めるようにしてくれるアプリだ。しかも、WebのGoogleリーダーと未読情報が連動する。また、データを先に一括ダウンロードしてくれるので、圏外になりがちな地下鉄の中でもゆっくり読める。情報収集は、Googleリーダーに集約し、WebとBylineで読む。これが正解だ。
手書きメモHakubun Lite
iPhoneのフリック日本語入力は素晴らしいものの、やはりPCのキーボードのようにはいかない。iPhoneを使うのであれば、どうしても手書き入力のメモがほしくなる。手書きメモには、手書き文字をデジタル文字に変換してくれるものとそうでないものがあるが、エンジニアには圧倒的に変換なしのものの方が使いやすい。なぜなら図を描くことが多いからだ。「手書きメモHakubun」は、文字変換はない分、図を描きやすい。メモは画像として出力することができる。
みんなでガント
開発の仕事をおこなうのに必要になるのがガントチャートと呼ばれる工程表。各タスクの日程をグラフにしたものだ。これがすべて予定通り進行するのであれば、紙に書いておけばいいが、ある仕事が遅れ、それに伴い玉突き式に次の仕事が遅れるということが起こるのが常。こうなると、デジタル式のガントチャートを作り、予定が変更になったら、全体を自動修正してくれないと仕事にならない。「みんなでガント」は、iPhoneやWebでガントチャートを作り、しかも発行されるパスワードを入力することで、だれでもWeb上でチャートを見られるようになるというものだ。
Adobe Ideas
この「Adobe Ideas」はグラフィックソフトだが、面白い使い方ができる。それは、写真を撮影して、あるいは写真を読みこんで、その上にフリーハンドの図形を描くことができるのだ。写真と図形は別のレイヤーに保存されるので、写真だけを保存することも、写真と描いた図形を重ねあわせて保存することもできる。街を歩いているとアイディアのヒントになるものを見かけることがある。それをすかさずiPhoneで撮影し、「Adobe Ideas」でヒントになる部分をマークし、メモをつけておく。これだけで、アイディアストックができていくのだ。