KDDIは17日、2012年冬モデル10機種を発表した。全機種が800MHz帯を利用した、下り最大75Mbpsの高速通信「au 4G LTE」に対応する。端末は11月2日以降、順次市場に投入される予定だ。

冬モデルの発表にあわせてKDDIは、都内で新商品発表会を開催。同社代表取締役社長の田中孝司氏が同社のこれまでの歩みと今後のサービス展開などについて話したほか、CMキャラクターの剛力彩芽さんらが登壇しトークセッションを行った。

フォトセッションでポーズをとる田中孝司社長(右から2番目)とCM出演者たち

発表会に登壇したKDDI代表取締役社長の田中孝司氏は、その冒頭で同社が今年からサービスを開始している「スマートパスポート構想」について振り返った。「お客さまが自由にスマートフォンを使っていただけるような、新しい世界を旅していただけるようなプロダクトとして開始した」と田中氏。「auスマートバリュー」は200万加入を突破、「auスマートパス」は250万加入を突破、「au ID」は1,000万加入を突破したという。「本当に、短期間にたくさんの支持を得られました」と笑顔で話した。

「スマートパスポート構想」は2012年1月16日に発表された

登壇する田中社長(写真左)。各サービスが広く利用者に受け入れられている

また「iPhone 5」の販売についても好調で、「KDDI社員全員の思いが結集している」とした。MNPでは、12カ月連続でナンバーワンを達成したという。これを踏まえた上で、田中氏は「最近何かと騒がしい他社と比べて、緒戦は勝ったなという思いでございます」と満足した表情でコメントした。

MNPでは12カ月連続No.1となった。他キャリアからの乗り換えユーザーの取り込みに成功している

au 4G LTEとは?

今回発表された冬モデルで全機種が対応する「au 4G LTE」は、下り最大75Mbpsでインターネット通信ができるというもの。来年3月末までに実人口カバー96%を目指している。垂直立ち上げで作業を進めており、10月末の段階で84%をカバーしたという。さらに2013年以降は、112.5Mbpsへ高速化を予定している。

au 4G LTEは、日本全国で75Mbpsの通信ができるサービス。来年3月末までに実人口カバー96%を目指す。2013年以降は112.5Mbpsの高速化を予定する

au 4G LTEでは、きめ細やかなエリア構築を行い、つながりやすさと高スループットを目指していく。そのための施策として、基地局と基地局の間の電波の弱いエリアに「ピコセル」と呼ばれる基地局を設置し、電波を強化する方針だ。これは世界初の試みだという。そのほか「Optimized Handover」と呼ばれる技術で、4G LTEと3Gの間の電波の切り替えをシームレスに行えるようにする。通常、LTEと3Gを切り替える際には5秒程度通信が中断する。しかしこの技術を利用すれば、利用者はネットワークが切り替わったということを意識しないで済むとのことだ。

また、端末が受信すべき回線をネットワーク側で調整する「CS フォールバック」により、電池消費を抑制させることにも成功したという。このほか、今回の新モデルでは、全機種がWi-Fi 5GHz・HT40に対応する。これによりWi-Fiアクセスポイントで最大150Mbpsの高速通信が利用できる。

田中氏は「超高速を、すべての人へお届けします。ユーザーの皆さまを、新たな世界へお連れできるのではないかと思っています」とアピールした。

新端末をアピール

続いて、今回発表された新端末10機種について紹介した。同日発表されたのは、次の10機種だ。

HTC J butterfly (12月上旬発売予定)
Xperia VL (11月2日発売予定)
GALAXY S III Progre (11月2日発売予定)
AQUOS PHONE SERIE (11月2日発売予定)
ARROWS ef (11月2日発売予定)
Optimus G (11月2日発売予定)
DIGNO S (11月2日発売予定)
VEGA (11月2日発売予定)
G'zOne TYPE-L (11月2日発売予定)
AQUOS PAD (12月中旬発売予定)

はじめに紹介されたのは、人気シリーズの6機種。「Xperia VL SOL21」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)は、薄さ8.7mmの防水・防塵に対応したXperiaシリーズ最新機種。約1,300万画素の高感度カメラを搭載するほか、ワンセグやおサイフケータイなど日本仕様の機能を全て網羅している。「GALAXY S III Progre SCL21」(サムスン電子製)は約4.8インチHD Super AMOLEDを搭載するモデル。閲覧中は液晶が消えない「スマートステイ」機能など、使いやすさが追求されている。

Xperia VL

GALAXY S III Progre

「AQUOS PHONE SERIE SHL21」(シャープ製)は、輝度の向上と省エネを両立させた約4.7インチ HD S-CGSilicon液晶が美しいモデル。「AQUOS PAD SHT21」(シャープ製)は、7インチの新世代ディスプレイ「IGZO」を搭載したタブレット端末となる。

AQUOS PHONE SERIE(写真左)と、AQUOS PAD(写真右)

「ARROWS ef FJL21」(富士通モバイルコミュニケーションズ製)は、スマート指紋センサーとヒューマンセントリックエンジンを搭載した富士通こだわりのコンパクト防水スマートフォン。「Optimus G LGL21」(LG電子製)は、クアッドコアCPUと2GB RAMによる驚きの高速処理が魅力の端末だ。

ARROWS ef(写真左)と、Optimus G(写真右)