10月6日まで千葉県・幕張メッセで開催されているIT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2012」。同イベントでKDDIは、掌紋(手のひらの紋様)で認証ロックのできる技術の紹介や、テレビに接続するだけでネットなどが楽しめるスマートテレビ対応セットトップボックス「Smart TV Box」の紹介などを行なっている。

人でにぎわうCEATEC JAPAN 2012のKDDIブース

現在、市場には指紋認証によりロックの解除が行えるAndroid端末が販売されている。端末に特殊な指紋認証センサーが組み込まれたモデルである。今回、KDDI研究所が開発した掌紋認証アプリ「てのひらアンロック 『てアロ』」はアプリケーションとして起動するもの。特殊なセンサーを搭載していない端末でも利用可能になる利点があるという。

端末に搭載されているカメラで登録・照合を行うことができる、てのひらアンロック 『てアロ』

通常、モバイル機器に搭載されているカメラで掌紋を撮影すると、位置ずれや歪みの問題が生じるとされている。この問題を、東北大学の提供による照合技術や補正技術などで解決したという。説明員は「安全かつ低コストで、使いやすいアプリです」と話した。なお、10月2日よりGoogle Playにて端末版・アプリ版の無料配布が開始された。au Marketでは10月上旬の公開予定だという。

掌紋認証は指紋認証に比べると低コストで済み、汎用性も高いという利点がある

Smart TV Boxは、パナソニックの製造したAndroid 4.0を搭載したデバイス。テレビと接続することで、地上デジタル放送、CATV、auビデオパス、YouTubeなどの映像コンテンツと、インターネット、Androidアプリなどをシームレスに利用可能になる。HDDは搭載しておらず、番組の録画は外付けHDDで対応する。

スマートフォンとテレビが融合した、Smart TV Box

スマートフォンをリモコン代わりに使うこともできる。DLNAにも対応。また、DTCP-IPに対応しているので、録画した地デジ番組を対応スマートフォンやタブレット端末で楽しむことができる。

スマートフォンがリモコン代わりになる(写真左)。Smart TV Boxと、一般的なDVD / BDレコーダー、一般的なセットトップボックスとの性能比較(写真右)

(記事提供: AndroWire編集部)