私はとあるクリエイティブ企業を営むしがない社長。社長と言えば聞こえはいいが、SOHOなので時代の最先端のクリエイティブを生み出す一方で、自社の設備のコストにも悩まされる日々だ。

最近は「時代はペーパーレス!」なんて言いつつ、社内のコスト削減を図ろうともしている……のだが、さすがにペーパーを“レス”にすることはできても“ゼロ”にすることは、現実的ではなく……。Webサイトやアプリの企画開発を行うとき、お客様にデザインの提案をすると、先方から「その場で紙に赤入れした方が、便利だし意思決定が早い」など、「紙の方がいい」という場面があるのは事実……。

そんな背景から弊社でもインクジェットプリンタを購入し使用しているのだが、最近このプリンタに関する不満が募ってきた。

プリンタへの不満(1)「プリンタの紙はなぜかここ一番でよく詰まる」

プリンタの紙というものは、どうしてあんなにタイミング悪く詰まって、私たちを困らせてくれるのだろうか。

急いでプレゼンテーション資料を出力しないといけない時に限って「ピーッ!ピーッ!」とエラー音。「おいおいまじかよこんなときに!」と毒づきながら、中で詰まっている紙を取り除こうとすると紙が破れ、もはや手ではどうしようもなくなり……。こうなったらコンビニで出力しよう!とダッシュで駆けだしたことがある。

ちなみに、結局プレゼンテーションには遅刻し、汗だくでお客様のオフィスに到着。プレゼンテーション中、息は上がりっぱなし。しかも後日プリンタは修理に出さないといけない。なんていうことが、これまで幾度もあった。

プリンタへの不満(2)「出力に時間がかかって社内の空気が微妙に……」

今使っているインクジェットプリンタは印刷が遅くて、「よーし、かなり内容の濃い提案資料ができたぞ!あとは出力するだけ!」となっても、なかなか出力が完了しない。「あの-、あとどれくらいかかりますか?次に使いたいんですけど」と社員から聞かれて、「ちょっと分からないなあ。そんなにかからないと思うけど……」なんてやりとりしている間に10分が経過、社内には何とも言えない気まずい空気が……。

弊社の業務ではアプリのビジュアルなども見せる必要があるため、プレゼンテーション資料が1部あたり数十枚になることも珍しくなく、出力の遅さは致命的。ほかの社員の目を気にしながら出力しなくてはならない現状は何とかしたいところだ……。

プリンタへの不満(3)「結果、壊れる。コスト、かさむ」

また、前述のように日々大量に出力しているため、過去の経験ではインクジェットプリンタは2~3年で寿命が来てしまう。しかも、現在のプリンタとほぼ同時期に買ったスキャナも寿命を迎えそうになっていて、修理や買い替えにかかるコストはSOHOなどの小規模な企業にとっては頭痛の種だ。

―と、このような不満が募り、プリンタの買い替えを決断したのだった。どうせなら、プリンタもスキャナも1台でコンパクトにまとまる複合機を検討したいと思う。

SOHO的クリエイティブ職企業がプリンタに求める10のこと

買い替えるプリンタに求めることチェックリストを作ってみた

最初は足で稼ごうと、家電量販店をひたすら探しまわった。だがやはり、闇雲に探しても理想のプリンタは見つからない。気持ちを落ち着けて、今自分がプリンタに求めていることを書き出してみた。少し欲張りすぎたか?という気もしたが、数年に一度の大きな買い物。こだわって選びたい。



(1)印字品質は絶対確保
(2)紙が詰まりにくい
(3)印刷スピードが速い
(4)ネットワーク対応
(5)デスクトップに置ける省スペース型
(6)メンテナンスが簡単にできる
(7)環境負荷の低いエコな商品
(8)用紙交換が不要な複数カセット
(9)修理費用を安く抑えられる
(10スタイリッシュな見た目

ということでこのリストを傍らに置きつつ、インターネットの力を駆使して検索に次ぐ検索、そして検索。すると、モニタをにらむ目にある製品のWebページが飛び込んできたのだった。