【インタビュー】

英語も美容も日々の積み重ねが大切! 継続することで、必ず壁は乗り越えられる - シルクさん

 

ウワサ年齢50歳とは思えない美ぼうを維持し、海外スターへのインタビューも流ちょうな英語でこなす「よしもとの美容番長」ことシルクさん。英語を武器として活躍する根底には、熱い思い入れと、日々の努力があるといいます。今回はシルクさんに、日本人が英語をマスターするための方法についてお話を伺いました。

もともと英語が嫌い。「大好き!」に変わった分岐点

中学生のころの話になりますが、ほかの科目はまあまあだったのに、英語のテストだけ、とてつもなく点数が悪かったんです。あんまりにもヒドイので、母が家の近くにあった大阪外国語大学(現 大阪大学外国語学部)に乗り込んでいって、女子大生を家庭教師にスカウトしてきてくれました。

その彼女が、私に英語の勉強の仕方、教科書の見方までをしっかり教えてくれました。英語が苦手だったころの自分は、わからないから教科書を読まない、読まないからもっとわからない、という悪循環を繰り返していたのですが、彼女はそこから変えていきました。

まず、

・声に出して読む
・単語を覚える
・文法を理解する(「SV、SVC、SVO、SVOO、SVOC」の英語の五文型など)

この3つをたたき込まれました。

そしたら、パァーっと開けたように英語の成績があがりました。このときの知識は、今でも私の英語のベースになっています。それで、私も彼女みたいな女性になりたいと、同じ大学に入学して、英語の先生を目指しました。

大学入学後、ロンドンに一年勉強に行きました。まだ、1ポンド500円のころで、日本人の渡航も少なかった時代です。そのせいか、まあ、イジメられましたね。落ち込むこともあったのですが、このままじゃいけない!と奮い立ち、自分の味方を見つけるために、自分に好意を持ってくれた男の子たちに話しかけて、コミュニケーションをとるようにしました。

そしたら意外と、目鼻がスッーとしていて、いわゆる外国人!っていう男の子たちって、日本人の細い目、低い鼻、えらの張った顔って逆に神秘的で魅力的なんですよ。

「私もなかなかイケる!」ってどんどん味方を増やしていきました(笑)。

ロンドンでは、シェイクスピアを読み込み、毎日英語で文章を書きました。本場の文献を勉強し、英語漬けの毎日だったので、帰国して大学に戻ったときには、自分の英語力向上に正直驚きました。

学校のテストを受けてもそれまでは、averageだったのに、いきなりgreatばっかりになったんです。「あ、私、力ついたんだ」って実感した瞬間でしたね。

英語を話すときも「日本人らしさ」をそのまま出したらいい

社会人になって、仕事をするようになって、一時期ニューヨークで過ごしたときがありました。精神的なリフレッシュを兼ねての滞在。行くまでは、「セントラルパークでジョギングできればいい」程度しか思っていませんでした。

でも、実際行ってみると、走るだけじゃ暇だし、思い切ってダンスやフェイストレーニングに挑戦しようと。ニューヨークにはたくさんの人がいるし、英語だって上手に話せない人だっていっぱいいます。だから、恥ずかしがらずに新しい世界に飛び込んでやろうっ思ったんです。セクシーなダンスも、目いっぱい踊ってマスターしましたよ(笑)。

あと海外に行って思ったことは、よく日本人って優柔不断とか言われますけど、それでいいんじゃないかということです。

「何食べたい?」って聞かれたら、「うーん、どうしようかな、何がいいと思う?」って、相手に聞いたっていいじゃないですか。全部食べたいから、おすすめを教えてほしいときだってありますよね。

それを無理に頑張って自己主張しなくても、それが日本人の「いいとこ」だと思うんです。「みんなの意見を調和して、ご飯を食べたいんです」と英語で説明すれば、わかってもらえます。そのことに私も途中で気がつきました。

「私は日本人で、こういう感性で生きてきました」というのを、無理をせず自分が今知っている単語を使って伝えたらいいんです。ジェスチャーについても、無理はしなくていいと思います。でも、英語を話すと、自然に手が出ますけどね。たぶん、英語の方が日本語より「情緒」を表す言葉が少ないので、手とか表情で自然に補うようになっているのかもしれません。

日本のギャグを翻訳するのは本当に難しかった

ダウンタウンの松本人志さんの『遺書』という著書を翻訳させてもらいました。この作業は本当に大変でした。松本さんのギャグのニュアンスを、なんとかそのまま伝えたかったので、何度も書き直して、外国人の友だちに読んでいただいて、読者の年齢層も想定して自然に笑ってもらえるように訳しました。

例えば、「インド人もびっくり!」っていう文があったとしたら、直訳してもニュアンスは伝わりません。背景から感覚までを、ちゃんと書いていかないとダメ。

だから、何パターンも書いて、松本さんに見せました。そしたら、「オマエ、わかっとんのか」と何度もダメだしされましたね。笑いには妥協しない人なので、本当に厳しかったです。ただ、おかげで英語力がすごくアップしましたけどね(笑)。

英語って、基礎となる文法をマスターしているかと、あとは語彙(ごい)をどれだけ知っているかということにかかってくると思います。私は、普段から好きな英語の番組を見ていて、気になるフレーズがあったら「いつか使ってやろう」と思って、ノートに書きとめています。『セックス・アンド・ザ・シティ』だったら、5冊ぐらいになっていますよ。

そして、その書きとめたフレーズを使うんです。例えば、自分がちょっと席をはずした合間に、みんながワイワイ楽しそうに盛り上がっていたら「What did I miss?」(なんかあった?)と言って席につく。さりげない言葉ですが、こういうフレーズを覚えておくと会話が弾みます。

ダイレクトに話すからこそストーリーが生まれる

英語が話せるからと大好きな『セックス・アンド・ザ・シティ』のサラ・ジェシカ・パーカーさんとキム・キャトラルさんにインタビューをさせていただきました。

お互いの美容法の話になって、自分の年齢を言ったらエライびっくりされてしまって、私のお手入れ方法とか日本の化粧品についての話題で盛り上がったんです。それで、「もっと詳しく聞きたいけど時間がないから、メイクさんに話しておいてね」ってことになりました。

メイクさんに「この人が、毎日何を食べてて、何時に寝ているか、ちゃんとチェックしておいて!」なんて言っていました。本当は、私の方が知りたかったんですけどね。

英語が話せると、相手にダイレクトに質問できます。通訳を介すと、場合によっては正確に訳してくれないこともあるし、時間もかかるし、ありきたりな質問ばかりになってしまうことがあります。

あと、来日しているハリウッドスターの場合、映画など同じ質問をされていますから、結構うんざりしていることも多いみたいです。だから、私なりに「いつもキレイですが、一日に水分はどのぐらい摂(と)っているんですか?」とか「衣装、とても似合っていましたが、どれが一番お気に入りでしたか?」とか、角度を変えた質問をすることで、自分のキャラクターも活かせるし、相手も喜んで答えてくれるみたいです。それも、直接喋れた方がニュアンスが伝わるんです。

英語は日々の努力が肝心! 近道はない

大人になると、英会話ばかり目がいきがちですが、文法、英作文など基本を押さえるのも大切だと思います。ある日何気なく英語を使っていて、気づいたら力がついていたという日が必ずきます。

例えば、私はロンドンで英作文を書きまくっていたのですが、帰国後にそれを体験しました。英会話ばかりではなく、文法、英作文も地味ですが、目を向けてみてください。そうしたら、ある程度英語が分かるので、英会話を習っていても楽しいし、意義も増してきます。

あとは、自分の目標をどこに置くかですね。日常会話なのか、ビジネス英語なのか、それによって選ぶ道も違うだろうし、使う教材も変わってきます。自分にあった英語というか、キャラクターにあわせて、英語とつきあっていけたら、ストレスにならないんじゃないでしょうか。

私も今後、海外スターがこられたときには、自分の持ち味を生かして、どんどんダイレクトにインタビューができたらうれしいです。あと、アメリカで「べっぴん塾」をやってみたいですね。

若さを保つこつも英語の勉強のこつも同じで、自分の理想とする人を徹底的にパクることだと思っています。これを私は頭文字をとって「TTP」って呼んでいるんですけど(笑)、英語だったら、好きな女優さんのセリフをTTPすればいいんです。

美容も英語も、日々の努力がなければ、結果となって実りません。私も、気合入れて磨きをかけていきたいと思っていますので、皆さんもぜひ頑張ってくださいね。

■お話を伺った人

シルクさん

大阪府大阪市出身。大阪外語大学外国語学部英語科卒業。趣味は、サルサダンス、マラソン、タイ式ヨガルーシーダットンなど。アラフォーとは思えないきれいな肌と抜群のスタイルでファンを魅了している。美容について講義する『べっぴん塾』には、毎回、満員御礼となり、参加年齢も70歳を過ぎた方が参加するなど、老若問わず人気が高い。

■著書

『シルクのべっぴん塾 てっぱんダイエット』(ヨシモトブックス) 2012年9月28日発売
「シルクのべっぴん塾 てっぱんダイエット【一ヶ月限定】挑戦ブログ」
「シルクのべっぴん塾 美欲 (ヨシモトブックス)」

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