タカラトミーは4日、東京スカイツリーのお膝元・東京ソラマチ スペース634で、新商品「ファービー」の発売と、アイドルグループ「ももいろクローバーZ」のキャンペーン・キャラクター就任を記念したプレス発表会を開催した

ファービーは、1998年に米Tiger Electronics社が発売したロボット電子玩具(電子ペット)。日本ではタカラと合併前のトミーから1999年5月にリリースされ、約330万個を販売。全世界で約4000万個も売れた大ヒット商品だ。そのファービーが今年、満を持して生まれ変わり、Tiger社の親会社であるHasbro社から発売。ついに今秋、日本にも再上陸することとなった。

発表会では、まずタカラトミーの富山幹太郎社長があいさつ。元祖ファービーのブームを振り返り「当時、コミュニケーションできる電子ペットはまだなく大変話題になった。自閉症の子を持つお母様から"子どもがファービーと遊ぶうちによくしゃべるようになった"と大変感激されたお電話があったことが印象的だった」と、懐かしそうに語った。新ファービーについては「技術の進歩を取り入れ、スマホにもつながる"スマートファービー"になった。家族の一員に加えれば、きっとコミュニケーションが豊かになる。年齢を超えて、多くの人に愛されてほしい」と期待を寄せた。

日本では1999年に発売された元祖ファービー

NEWファービーは全10色のバリエーションで展開

タカラトミーの富山社長

次に、中野哲(さとし)執行役員がNEWファービーの商品説明を行った。PV上映に続き、スクリーンを使ってプレゼンテーションし、特徴として次の5点が紹介された。

(1)4種類の内蔵センサーにより、育て方でファービーの性格が変わる
(2)目が液晶ディスプレイに進化、ハートや星なども表現できるようになり、表情豊かに
(3)たくさんの言葉をしゃべる。ファービー語からだんだん英語を話すようになっていく
(4)1対多数のコミュニケーションが可能。相性によって会話の内容も変化し、大合唱も?
(5)iPhoneアプリと連動。食事、ファービー語の辞書、翻訳などの機能で遊びがワイドに

気になる発売日は10月20日(土)で、価格は7,140円(税抜6,800円)。単3アルカリ乾電池4本(別売)が必要で、連続使用した場合の電池寿命は約10時間となるようだ。

iPhoneアプリ「Furby」(無料)と通信可能

NEWファービーの特徴を説明する中野執行役員

そしていよいよ、キャンペーン・キャラクターに就任したももいろクローバーZが登場。百田夏菜子が「アップルレッド」、佐々木彩夏が「キャンディピンク」、有安杏果が「キウィグリーン」、高城れにが「プラムマーブル」と、担当カラーにちなんだファービーを持ち、自身もファービーコスプレで登場。来場者から大きな拍手で迎えられた。

もう1人のメンバー、玉井詩織は寝坊して会場に来られない(?)ということで、ビデオメッセージでの参加。ビデオ中、代理の「ビタミンイエロー」ファービーに「育ての親に似るそうなので、私の大好物の"鮭とば"をあげてみたいと思います!」と無理矢理食べさせようとするも、当然NG……。「ここは似なかったみたいです。すみませ~ん。もうひと眠りしま~す」と、よくわからないことになっていた。

これにはさすがのリーダー百田も「ちょっと最近、寝坊が多過ぎ。ついこないだも佐々木さんが……」とチクリ。ももクロには1回寝坊で遅刻すると片方の眉を剃り落とす、というルールがあるそうで、佐々木は「全剃りにならないように気をつけま~す」と反省していた。

ももクロの登場に会場は大盛り上がり

玉井は寝坊のため(?)ビデオ参加

「赤だから情熱的に育ってほしい!」と語る百田(左)

ファービーを持ち帰って育てることになったももクロは、どう育って欲しいかと聞かれると、全員が「自分に似て欲しい」と回答。有安と高城は子どもの頃に元祖ファービーでも遊んでいたそうで「久々に再会できてうれしい」とも語った。

続いて、もっとファービーについてよく知るためのクイズコーナーに。ここでは、ファービーがくすぐられた時のリアクションをメンバー同士でくすぐりあって予想したり、iPhoneやiPadと連動して遊べる機能の正解として「食事」の実演も行われた。ファービーの口元にiPadのスピーカーをあて、フリックで骨付き肉を食べさせると…ファービーは口をモグモグ、画面には骨だけが! これには「すごーい!!」と、ももクロのテンションもさらに高まっていた。

そして発表会ラストは「タカラトミーアイドル! 週末ヒロイン ももいろクロー"ファ~・ビィ―ッ"!」のかけ声とともに、「Furby」ロゴ風ポーズで締め。その後の報道陣による取材でも、全員しゃがみこんでファービー語で話してみせ、「ライブのMCもこれでやりたい!」とノリノリだった。

魅力的なフィーチャー満載で、発売前からヒット間違いなしのNEWファービーだが、ももクロの強力サポートによって、一層のブームが巻き起こりそうだ。