ここ数年で電子書籍ストアが次々と誕生し、タブレット端末に加えて専用リーダーも登場するなど、にわかに電子書籍産業が活気づいている。そんな中、昨年10月にソニーから発売された電子書籍端末"Reader"「PRS-T1」の後継機となるモデル、「PRS-T2」が登場した。

近々、日本でも発売される「PRS-T2」はいかなる端末なのか。さっそく使い勝手などをレビューしていこう。

まずは「PRS-T2」の外観をチェック

外観はこんな感じ。ディスプレイは6インチで、前機種と同じだ。電子書籍リーダーにおいて画面サイズは大きければいいというものではないので問題ない。厚さは少し薄くなり、重量も164gと軽くなった。164gというのはスマートフォンとそう変わらない重さで、長時間持ち続けても苦にはならない。電車の中で立って使うことを考えれば、軽いことは非常に重要な要素だ。タブレット端末とはこの点で大きく差別化できているといえる。

横110cm 縦173cm 厚さ9.1mm

裏面もとてもシンプル

iPadと比べるとこれくらいの違いがある

他に気になるところといえば、やはりボタン類だろうか。もちろん画面はタッチパネルになっているので慣れている人はそちらを使えばいいのだが、たとえば年配のユーザーなどはまだまだボタン類がないと困る人も多いだろう。その意味ではユーザーフレンドリーといえるのだが……しかしこのボタン、あまり丈夫そうに見えない。

ページ送りとホーム、アンドゥ、メニュー呼び出しがボタンで実装されている

つるっとしたところにピョコンと飛び出しているからだろうか、カバンの中に本体を放り込んでいたら、いつの間にかひっかけて取れてしまいそう……なんて不安を覚える。

と思ったら、そこはさすがソニー。布製のケースがついてきた。布といってもかなりしっかりした芯のある作りで、これなら本体が傷つくことはないだろう。サイズもぴったりだ。……あまりにもぴったりすぎて心配性の筆者は、今度は出し入れのときにボタンが取れないか不安になってしまったが、さすがに考え過ぎか。

ケースは高級感がある

底面にはmicroUSBポートと電源、リセットホールがついている。非常にシンプルで飽きないデザインだ。シンプルすぎて特に言うことはないので、話を進めよう。

底面もシンプル

メニューアイコンも大きく見やすい