Mozillaから8月28日、Thunderbird 15がリリースされた。本稿ではThunderbird 15の新機能の紹介と、引用文をわかりやすく表示するQuote Colorsアドオンを紹介する。

Thunderbird 15のアップデート

まずは、Thunderbird 15へアップデートする。[ヘルプ]メニューの[Thunderbirdについて]から[ダウンロードした更新を適用]をクリックする。

図1 バージョン14からのアップデート

新規にインストールするならば、Thunderbirdの公式ページから[Thunderbird無料ダウンロード]をクリックし、インストーラをダウンロードしよう。

図2 Thunderbirdの公式ページ

アップデートで、Thunderbird 15を起動したところが、図3である

図3 Thunderbird 15を起動

まず、見ての通り、全体的なデザインが変更された。これは「Australis」という、新しいテーマデザインである。MozillaではThunderbird以外にも、Firefox、さらにはモバイル環境のMozilla製品で、ユーザーインターフェイスの統一を目指している。その1歩が、今回のテーマデザインの変更である。それ以外の新機能であるが、以下の通りである。

  • チャット機能
  • Do Not Track(追跡拒否)
  • 巨大ファイルのシェアにUbuntu Oneが追加

チャット機能では、Thunderbird内で直接、会話を行うことがでできる。会話内容は保存され、メールとともにグローバル検索が行える。対応するチャットシステムは、Facebook、Google Talk、IRC、Twitter、XMPPである。

図4 チャットアカウントの新規作成

Do Not Track(追跡拒否)は、すでにFirefoxで搭載されている機能である。ThunderbirdにはWeb検索機能があり、Firefox同様にWebページが表示される。当然、トラッキングも行われる。その際に、ユーザーの意思として、追跡をしてほしくないことを宣言するものである。設定は[ツール]→[オプション]→[セキュリティ]の[Webコンテンツ]タブで行う(図5)。

図5 Do Not Trackの設定

セキュリティ問題は、最高が5件、高が3件、中が3件修正されている。速やかにアップデートをしてほしい。