「(」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!」でおなじみの、2012年上半期のアニメシーンに絶大なインパクトを残した『這いよれ! ニャル子さん』の単独イベントが8月5日、SHIBUYA-AXで行われた。

ステージに並ぶ声優陣。左から阿澄、喜多村、松来、新井。終始笑いの絶えないトークだった

オシャレの街渋谷に「邪神生誕祭」というイベント名で冒涜的な殴り込みをかけるニャル子さんはまさに這いよる混沌である。会場に集結した邪神(ファン)がフロアにひしめき合う様子もなかなかにSAN値を削ってくる……というかまず数が凄い。オールスタンディングのフロアが寿司詰めのように埋まっているのだ。逆にいえばちゃんと詰めてスペースに多く人が入れるようにしているわけで、邪神なのに振る舞いは立派である。

トーク1「作品に這いよれ! 名状しがたき作品トーク」

イベントはまず阿澄佳奈(ニャル子役)、喜多村英梨(八坂真尋役)、松来未祐(クー子役)、大坪由佳(暮井珠緒役)、新井里美(シャンタッ君役)、羽多野渉(余市健彦役)ら出演者と長澤剛監督が登場し、アフレコ現場や制作裏話をQ&A方式のトークからスタート。だがその前に申し上げておきたいのは、脇役で男性の羽多野が登場した時の声援が非常に大きかったこと。前説で司会が「うー! にゃー!」の練習をする時に「声がハンパだと羽多野君しか出てこないよ!」という前振りがあったものの、こういうファンの男性率の高いイベントで男性に声援が集まるケースは、作品そのものが愛されている傾向が強い。ファンに恵まれているな、と最初に感じた印象的なシーンだった。

トークはまず挨拶から。真面目な挨拶から入った阿澄に対し、

喜多村「みなさん這いよってますかー! SAN値が低い喜多村英梨です」
松来「ニャル子と赤ちゃんが作りたいです」
新井「みー!」(シャンタッ君はこれしか台詞がない)
羽多野「余市です」(何もしなくてもなぜか大歓声)
大坪「うー! にゃー!」(主役より先に観客とコール&レスポンス)
長澤監督「関係各位に怒られても謝る覚悟はできています」

と、アニメでは一番飛ばしていたニャル子役の阿澄がおいてけぼりという、まさかの逆カオス。そして、『ニャル子』ってどんな作品? というお題に対して、阿澄は「優しさと愛に溢れた情操教育エンターテイメント」と解答。しかし司会から「きれいな部分だけをすくい取ったような解答ですね」と的確な指摘が入る。また、羽多野が「扉がひらく(自分には無いと思っていた性癖がハス太によって、いいんだ! と)」という男性ならではの解答に、会場の95%以上を占めていた男性邪神の皆さんは猛烈に共感していた。

続いて自分のキャラを英語一言で表すと? というお題では、松来は「H。私の記憶が正しければヘンタイの頭文字ですよね?」に対し、阿澄が「ヘンタイを演じている自覚が?」松来「演技って大変ですね(にっこり)」というやりとりに、場内が意味ありげな大爆笑が。そして阿澄「DANGEROUS。1話からキレんじゃないか、ぐらいの(どの話もほとんどひとりで喋り倒していたので)。最後は慣れましたけど、ひどいもんでしたね」に対し、監督は「すいません」と謝罪。ニャル子だけでなく阿澄のノドもかなり危うかったようだ。……続きを読む