カシオの耐衝撃ウオッチ「G-SHOCK」の中でも、パイロット仕様の"スカイコックピット"は人気の高いシリーズだ。期待の新モデル「GW-A1000」のデビューイベントが開催されると聞いては、居ても立っても居られない。さっそくその模様をお伝えしよう。

会場は東京の表参道にある高級時計店「ISHIDA 表参道」
2012年8月31日まで「EDGEフェア」を開催中。期間中にG-SHOCKを買うと、豪華なG-SHOCKブックレットやエコバッグがもらえる。開催店舗は、ISHIDA 表参道、BEST 新宿本店、THE WATCH SHOP.

スカイコックピットの新作「GW-A1000」は、2012年3月にスイスのバーゼルで開催された時計や装飾品の祭典「BASELWORLD 2012」でお披露目されたモデルだ。日本では4月に正式発表され、7月に晴れて発売となった。

GW-A1000の大きな特徴は、2つある。

1つは、同じくスカイコックピットの「GW-4000」で初めて搭載された、耐衝撃/耐遠心重力/耐振動性能を実現した新タフネス構造「TRIPLE G RESIST」(トリプル G レジスト)を備えていることだ。

樹脂バンドの「GW-A1000-1AJF」(56,700円)

メタルバンド(ステンレススチール)の「GW-A1000D-1AJF」(71,400円)

もう1つは、G-SHOCKとして初めて「Smart Access」を搭載したこと。Smart Accessは、時計の時針/分針/秒針などを独立したモーターで駆動する。時計が持つ多彩な機能をスムーズに、そして電子式リューズスイッチを搭載することにより、各機能を簡単に操作できるようにした機能/技術だ。その他の概要は関連記事を参照いただきたい。

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ゲストの中野シロウ氏は"G-SHOCK MAN"の生みの親

今回のイベント会場となったのは、東京の表参道にある高級時計店「ISHIDA 表参道」だ。ISHIDA 表参道は、日本に6店しかない特別なG-SHOCK CONCEPT SHOP/BOOTH「EDGE」に名を連ねる。EDGEの理念は、「G-SHOCKの個性、アイデンティティを表現し、G-SHOCKの飽くなき探求心と妥協なきモノ作りへの信念、揺らぐことのない軸を持つG-SHOCKのコンセプトをお客様に伝え、常に新しいプロダクトや情報を発信する」というもの。ISHIDA 表参道のフロアには名だたる高級ブランドの腕時計が並んでいるが、その一角に、G-SHOCKやBaby-Gが美しくディスプレイされている。

ISHIDA 表参道のG-SHOCKスペース。思わず見とれてしまうG-SHOCKとディスプレイのフォトギャラリーは次ページで

今回のイベントは2部構成で、第1部はデザイナー/プロデューサーのplay set products・中野シロウ氏と、ISHIDA 表参道オーナーの石田憲孝氏(ベスト販売 代表取締役 社長)のトーク。中野氏は、G-SHOCKのイメージキャラクターである"G-SHOCK MAN"の生みの親だ。

まず、15分にもおよぶG-SHOCK MANの特別ムービーを上映。時間軸を乱そうとする敵に、時計を守るヒーローのG-SHOCK MANチームが立ち向かうストーリーとアクションは、見ごたえたっぷり。まさに1本の映画のようで、大勢のギャラリーも魅入っていた。このムービーは「G-SHOCK公式サイト」で配信されているので、ぜひご覧いただきたい。

G-SHOCK MANには何体ものキャラクターが存在する。それぞれ実在のG-SHOCKをモデルとしており、例えばG-SHOCKの原点とも言える「DW-5600」は、G-SHOCK MANたちのリーダーだ。筆者はG-SHOCK MANのフィギュアが欲しくてたまらないのだが、なかなか手に入らない……

続いて、ISHIDA 表参道の石田氏がGW-A1000を披露し、中野氏とのトークへ。石田氏はアナログフェイスがお気に入りらしく、「普段は時計の"針の位置と形"を見て、時間を感覚的につかんでいる。耐衝撃などのタフネス性能も含めて、とても便利に使えそう」と話す。

G-SHOCK MANを生み出した中野シロウ氏

ISHIDA 表参道オーナーの石田憲孝氏

一方の中野氏は「スペックがすごい。きちんと実験して成果を出していて、GW-A1000のような革新的なモデルを開発するところがとても面白いと感じる。ここまでスペックが進化したら、この先はどこへ行くんだろうと、非常に楽しみ(笑)。G-SHOCK MANのキャラクターにも生かしていきたい」と熱く語った。

すかさず石田氏が「例えば、車で時速100kmで走りたいと思ったら、実際にはもっとスピードが出る車でないと、時速100kmでは安定して走れない。安定して普通に使えることを目指すうえで、高い性能や機能の維持を追求していく姿勢が必要だと思う」と相づちを打つ。

もちろん、中野氏と石田氏の腕にはGW-A1000の姿があり、お二人による機能と操作のデモも行われた。特に、電子式リューズスイッチを使ったワールドタイムやUTC(協定世界時)の切り替えが、すばやく簡単に操作できることに感心の声が。GW-A1000は「パイロットウオッチ」という位置付けではあるが、海外を行き来する機会が多いビジネスマンや、プライベートな海外旅行でも便利に使える。純粋な時計としても質感が高く、フェイスデザインも洗練されているので、普段使いにも申し分ないだろう。

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