【インタビュー】

担当者に聞く「ドコモクラウド」の魅力と今後の方向性

 

NTTドコモが展開する「ドコモクラウド」は、スマートフォンユーザーの生活スタイルをより便利で快適なものに変えてくれるサービスだ。今回、同社マーケティング部サービス戦略担当の加納出亜氏、研究開発センターネットワーク開発部の西本暁洋氏、的場雄太氏にドコモクラウドの概要や今後の展開などを聞いた。

今回お話を伺った加納出亜氏、的場雄太氏、西本暁洋氏

―― ドコモクラウドのサービス概要について教えてください。

加納氏「ドコモでは2015年度に向けた中期ビジョン2015で、『モバイルを核とする総合サービス企業』を目指すことを明記しています。そのベースとなるのが、ドコモクラウドサービスです。具体的には、ユーザーさんの情報をお預かりしたりマルチデバイス化を助けるサービスの『パーソナルクラウド』、法人向けサービスの『ビジネスクラウド』、しゃべってコンシェルや通訳電話サービスに代表される『ネットワーククラウド』の3つからなります。

スマートフォンの高機能化に加え、高速通信Xiの普及など、クラウドサービスを快適に利用できる環境が整ってきました。ドコモではユーザーの皆様に『スマートフォンにして良かったね、生活が変わったよね』と言ってもらえるために、クラウドで実現できるサービスを研究しています。使い勝手がよく、利便性が高く、人に優しい―― そんなコンセプトのサービスを今後とも提供し続けていけたらと思っております」

―― 具体的にどのようなサービスを提供しているのでしょうか?

加納氏「はい、ネットワーククラウド系であれば、現状では『しゃべってコンシェル』『通訳電話』『メール翻訳コンシェル』があります。また、パーソナルクラウドで8月以降に提供予定のものには、『フォトコレクション』があります。撮影した写真をクラウド経由で閲覧・管理できるので、複数のデバイスをお持ちのユーザーさんにも、機種変更で端末が変わったユーザーさんにも便利に使っていただけます。そのほか、dマーケットがマルチデバイス対応になり、コンテンツの購入や利用を複数のスマートフォン、タブレット間で共有できるようになります。近いうちに、メールや電話帳などもクラウド化して提供する予定です。

しゃべってコンシェルは、スマートフォンに向かって話しかけるだけで様々な回答が得られたり、機能の呼び出しが行えたりできるサービスです。『東京スカイツリーの高さは? 』『明日の天気は? 』などの質問はもとより、dメニューのコンテンツと連携して、乗り換え案内などのアプリを起動させることも可能です。これまで、『日本の総理大臣は? 』などの質問をすると検索サイトやQ&Aサイトでの検索結果が表示される仕様になっていましたが、6月に機能を拡充してからは、クラウド上で回答を推定した結果を直接、画面に表示できるようになりました。しゃべってコンシェルのダウンロード数は、6月末の時点で約250万件を数えています」

マーケティング部の加納氏

しゃべってコンシェルの利用イメージ

的場氏「通訳電話サービスは、テレビCMなどでも認知が広がりつつあると思います。その場で日本語を外国語に翻訳してくれるサービスです。現在、10カ国語に対応しています(遠隔利用は英・中・韓の3カ国に対応)。対面利用シーンでは、話しかけて1~3秒ほどで翻訳結果が画面に表示され、外国語の電子音声で読み上げが行われます。遠隔利用シーンでは、電話の相手に自分の声が伝わったあと、翻訳された声が伝わります」

通訳電話サービスの利用イメージ。メイン画面で対面利用か、遠隔利用かを選択する(写真左)。遠隔利用の場合、通話相手には自分の声と通訳後の電子音声が両方伝わる

的場氏「メール翻訳コンシェルでは入力したテキストを外国語に翻訳し、spモードメールで送信することができます。また、SNSアプリとも連携可能です。日本語を外国語に翻訳した場合、正しい翻訳ができているか不安になるケースもあると思います。本サービスでは再翻訳の結果も同時に表示されるので、安心して使っていただけます。外国人と気軽にコミュニケーションをとっていただけるように、というコンセプトで開発が進められたサービスです」

研究開発センターネットワーク開発部の的場氏

メール翻訳コンシェルのUIは3つのペインに分かれており、テキストを入力すると外国語の翻訳結果と確認用の再翻訳結果が同時に表示される

的場氏「メッセージの翻訳後、spモードメールボタンを押せばメール作成画面に移行します。こちらから送るメールだけでなく、相手の返信を日本語に翻訳することも可能なので、簡単に外国人とメッセージのやりとりが楽しめます。また、アプリ連携ボタンを押せば外国語でTwitterに投稿できますし、外国人のつぶやきを日本語に翻訳して閲覧することも可能です」

―― これらのサービスのユーザーの反応はいかがでしょうか? またユーザーの反応はサービスの進化に取り入れられているのでしょうか?

西本氏「通訳電話サービスもメール翻訳コンシェルも、ユーザーの方々に言葉の壁を越えてさらにコミュニケーションの幅を広げていただこうというサービスです。スマートフォンの性能向上、通信環境の整備、音声認識技術の発達などがサービスの実現をあと押ししてくれました。通訳電話は昨年11月から試験サービスを開始しました。そこで得られたコンシューマーや企業の皆様の声をサービス改善に活かしています。ご意見を頂くことで、多くの改善点が見つかると同時に、ニーズが高いということも再認識できました。メール翻訳コンシェルに関しては、半年ほどの期間で商用レベルまで完成度を高めることができました。今後、こうした開発のスピード感はますます重要になってくると思います」

研究開発センターネットワーク開発部の西本暁洋氏

通訳電話サービス、メール翻訳コンシェルともに、まだまだ進化していくという

加納氏「スピード感という話が出ましたが、端末の違いに合わせて機能をカスタマイズして提供する場合に比べて、クラウドサービスではより早くユーザーの皆様に新機能を提供できるのがメリットのひとつですね。あとは、機能やデータの中枢をネットワーク上にもつことで端末に負荷をかけずに済みますので、速い処理が可能になるという点。クラウドサービスにはメリットが多いのです」

―― ドコモクラウドサービスは今後、どのような方向で進化する予定ですか。

加納氏「しゃべってコンシェルについては、この6月末に知識検索型の機能が追加されました。今後も様々な機能と連携するなどして、より使い勝手の良いサービスとして進化する予定です。ドコモクラウドサービスの入り口のひとつとして、多くの方に気軽に使っていただけるサービスを目指していきます」

的場氏「通訳電話については、まだ、モニター向けの試験サービスですが、モニターのお客様からの声が複数あがってきていますので、それらを織り込んで、商用化を目指しさらにブラッシュアップ予定です」

西本氏「翻訳精度という観点では、地名など固有名詞について弱い部分もあると感じています。そういったところは、地道にデータを積み上げていかないといけない部分ですね。UIも、より良いものにできたらと思っています。あとは、メール翻訳コンシェルについても、通訳電話のように多言語化を進めていければと考えております。ドコモのスマートフォンさえあれば、外国の方と自然なコミュニケーションがとれる、という状態を目指していけたらと思っています」

加納氏「ロードマップという観点で、大局的な話になってしまうのですが、ドコモでは将来ネットワーク上に機能を集約していくことを考えています。これにより例えば10年後、20年後、仮にモバイルの流行が現在のようなAndroidスマートフォンではなくなっていても、その時代に即した端末で機能やサービスを継続的に使うことが可能になります。ドコモでは今後とも、多くの方に気軽に便利に使っていただけるサービスを提供していく予定です。ドコモクラウドサービスの展開にご期待ください」

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