モヤシといえば、誰もが認める節約食材の雄である。ここでは、そんなモヤシよりオトク!? という豆苗について紹介しよう。豆苗はエンドウを発芽させた直後の若い葉や茎のことで、最近スーパーで見かけることも多い。

100円の豆苗、実は再収穫できる

豆苗は1袋100円程度。1袋30円弱で売られているモヤシのほうがやはり安い。しかし、豆苗は根と豆の部分を残してカットした後、この根の部分を水につけておくと1週間ほどで再収穫ができる。「最初の量の8割程度の量が収穫できます」と話すのは村上農園の担当者。つまり、1袋あたりに換算すると、50円強といったわけだ。ちなみに、パッケージの根元部分だけを残して容器代わりに使うと、水漏れの危険性があるのでおススメできない。また、村上農園によると「上から水をかけると種がぬれて腐りやすいので、根につく程度の水をやって種には水をかけないようにしてください」とのことだった。なるほど~。

1パック100円程度で売られている豆苗

残った根を水に浸して1日ごとに水を替えて3日ほど。少しずつ伸びていきます。1週間ほどで収穫可能な状態に

豆苗の再収穫をしたとしてもモヤシのほうがまだ安いのだが、栄養面に目を向けてみると、豆苗の素晴らしさに気付く。モヤシもビタミンCなどが含まれているが、豆苗のビタミンC、ビタミンB1やB2、B6含有量はホウレン草よりはるかに多く、意外にも栄養価が高い。ビタミンCに関しては、栄養豊富な野菜として有名なモロヘイヤよりも多いのだ。栄養面を考えると、モヤシより豆苗に分配、ではないだろうか。

しかしながら、豆苗の調理方法がいまいちわからないという方も多いのではないだろうか。モヤシ同様炒め物もおいしいが、「分とく山」の野崎洋光総料理長が様々なレシピを提案してくれたのでぜひ参考にしてみてほしい。