【レポート】

スマホ1台で社用も個人用も! 本格BYODを実現する"U3(ユーキューブ) Voice"

急速に利用が拡大しつつあるスマートフォンは、仕事のやり方までも変えようとしている。

在宅勤務のような、いつでもどこでも仕事ができる環境がスマートフォンの活用で実現できようになり、ビジネススピードの大幅なアップを実現している。そういった背景から「BYOD(Bring Your Own Device : 私物利用)」というキーワードが流行し、従業員の私用端末を仕事でも利用することが注目を集めているが、やはり回線は公私で分けたいというのが本音だろう。

そんな要望に応えるのが、ネクストジェンが提供予定のVoIP通話サービス「U3 Voice(ユーキューブボイス)」だ。これから3回にわたり、U3 Voiceのソリューションの内容、そしてU3 Voiceが従業員や経営者、通信事業者それぞれにどのようなメリットをもたらすかについて解説する。

これからのビジネスに求められるモビリティ

2011年3月に発生した東日本大震災の経験を踏まえて、大企業はもちろんのこと中堅中小まで含めた多くの企業が、事業継続計画(BCP)/災害時復旧(DR)の取り組みに注力するようになった。そこで積極的に活用されているテクノロジーの中でも特徴的なのが、クラウドコンピューティング、そしてスマートフォンに代表されるモバイルデバイスである。

ネクストジェンの事業戦略室 室長 クラウドサービス事業本部 本部長、牧野俊雄氏

クラウドコンピューティングは、ITインフラを自社で所有せずに外部へと託すことで、被災時にも社内システムが停止し業務が遂行できなくなるといったリスクを低減するのに役立つ。また、モバイルデバイスを活用することにより、もし災害が発生して従業員が出社困難な事態に陥った場合でも、自宅や仮設オフィスから在社時と変わらずに仕事を続けられる体制が整えられるのである。

このような背景を受けて最近ニーズが高まっているのが、従業員が個人として所有するスマートフォンなどのモバイルデバイスを企業内でも積極的に活用しようという「BYOD(Bring Your Own Device : 業務における私物利用)」だ。一般的にBYODでは、従業員の私物のスマートフォンに業務用のソフトウェアなどをインストールして業務に使用するというかたちが基本となる。この場合、場所や時間を問わないアクセス環境を提供しやすいクラウドサービスを用いられることが多い。

BYODが企業にもたらすメリットは、BCP/DRにとどまらない。市場での競争が激化している昨今では、従来にないレベルでビジネスにスピードが要求されるようになった。そこで、従業員がいつ、どこにいても、変化するビジネスシーンに迅速かつ臨機応変に対応できるようなビジネスモビリティの追求が叫ばれているのである。このビジネスモビリティを実現するのに欠かせない存在こそ、スマートフォンなどのモバイルデバイスなのだ。

一方、従業員にとってのBYODのメリットとして最初に挙げられるのが、私用と仕事用といった複数の携帯電話やスマートフォンを持ち歩かなければならない、いわゆる2台持ちや3台持ちといった状況からの解放だろう。

BYODを実現するVoIPソリューション「U3 Voice」

ここで注意しなければならないのが、BYODによって従業員が持ち歩く携帯端末が1台で済むようになった場合、使用できる回線もまた1つだけとなってしまう点である。この場合、使う側にとっては電話の受発信において公私の区別がつきにくくなるうえ、ともすれば社用で使用した通話料や通信料を自腹で払わねばならない事態にもなり得る。対する企業側にしても、どこまでが私用でどこからが公用なのかの判断が難しいうえに、社用の通話料を負担する場合には経理上の手間やコストもかさんでしまう。

さらに、スマートフォンは言わば個人情報の固まりでもあるため、従業員が使用方法を誤ったり紛失したりした場合には、企業にとって重大なリスクにもつながりかねない。

そうした背景の中、BYODを進めつつも、仕事用と私用の通話をきっちりと分けることができるソリューションとして大いに期待されているのが、ネクストジェンが8月下旬からのサービス開始を予定している企業向けVoIP(Voice Over IP)通話ソリューション「U3 Voice」だ。

U3 Voiceでは、手持ちのスマートフォンに専用アプリケーションをインストールするだけで、「050」番台の番号が利用できるメニューがある。これにより、携帯電話会社から付与されている通常の電話番号と、新たに付与された050番号とで発信・着信の使い分けができる。もちろん、社用で通話した料金と個人として通話した料金を分割して精算する公私分計も行える。

また、BYODで懸念されるセキュリティ面についても、通常であれば端末内のメモリに保存されている電話帳情報をクラウド環境に保存することで安全を担保できる予定となっている。

050番号同士であれば通話が無料となっているのもU3 Voiceの大きな特徴の1つだ。加えて、IP電話であるため、外線発信の場合でも通常の携帯電話からの発信よりも格安で通話することができる。さらに、3G、WiMAX/LTE、WiFiのいずれの回線からも使用が可能となっているので、インターネットへの接続環境さえあれば、海外からでも無料もしくは低価格での通話が現実のものとなる。

ネクストジェンの事業戦略室 室長 クラウドサービス事業本部 本部長、牧野俊雄氏は次のように語る。

「普通に携帯電話から通話した場合、どこにかけても固定電話からと比べて割高になってしまうが、U3であればスマートフォン同士の通話は無料(プランによっては社内固定電話との間の通話も無料)となり、外線発信も低コストとなる。これは、ビジネスに求められるコミュニケーションの密度の向上につながるだろう。また、携帯電話会社が独自に提供している無料通話サービスと違い、通信キャリアの壁を越えてマルチキャリアで無料通話が可能なのもU3 Voiceの大きなポイントだと自負している。」

U3 Voiceには3つのプランが用意されている。こちらはベーシックタイプ。スマートフォンにIP電話機能を付加できるうえ、サービス加入者同士の通話は無料

こちらはオフィスタイプ。ベーシックタイプに加えて、オフィスの固定電話との通話も無料になる。既存のビジネスホンにアダプタを追加するだけで利用でき、工事を短期かつ安価に済ませられる

さらにU3 Voice では、PBXをクラウドで提供するプランも用意しており、オフィスの新設にも低コスト/短納期で対応できる。事業拡大に伴い、固定電話を設置したいという場合にも便利

通信事業者のシステム開発で得たノウハウを生かす

ネクストジェンが、U3 Voiceのようなマルチキャリアの企業向けVoIP通話サービスという、高い技術と信頼性が問われるソリューションを提供可能なのも、同社の生い立ちとこれまでの経緯によるところが大きい。

2001年11月に設立された同社のコアメンバーには、代表取締役社長の大西新二氏をはじめとして元NTTのエンジニアが多く存在している。それらのメンバーは、かつて世界初のフルIPの通信事業者となったフュージョン・コミュニケーションズの心臓部とも言える、キャリアグレードのVoIPシステム開発に携わっていたのである。ネクストジェンは当時培ったノウハウの横展開を図り、現在に至っている。

こうした経緯を有するため、ネクストジェンの取引先の中心は通信事業者であり、現在その割合は8割に達するという。国内の主要な通信事業者のほぼすべてでシステム導入実績があり、数々の大規模かつ高可用性のシステムを手がけた実績から、通信事業者業界を中心に高い評価を得ている。

「通信事業者のようなインフラ系のシステムというのはきわめて高い安定性が求められ、一般的な企業システムとはソフト面でもハード面でもまったく違うノウハウが必要となる。こうした当社の強みの部分を、スマートフォンという新たな分野へと拡大したのがU3 Voiceだ」と牧野氏は述べる。

U3 Voiceのサービス導入形態には、スマートフォンにアプリケーションをインストールするだけのシンプルなものから、クラウドPBXを用いて社内の固定IP電話機と合わせたもの、そして既存のビジネスフォンとの連携が可能なものと大きく3種類がある。次回は、この3つの導入形態について解説するとともに、企業の経営者がU3 Voiceを導入した際に受けることができるさまざまなメリットを紹介する。

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