【レポート】

MLBも利用するインテグレーテッド・メディア・エンタープライズとは?

岡徳之  [2012/07/09]

デジタルオーディオ・ビデオソリューションを提供するアビッド テクノロジーは、プレスカンファレンスを開催し、同社が提唱する「インテグレーテッド・メディア・エンタープライズ」というコンセプトを紹介した。

「インテグレーテッド・メディア・エンタープライズ」のコンセプトを紹介するユージン・チョン氏

「インテグレーテッド・メディア・エンタープライズ」とは、企業がコンテンツの開発から配信、アーカイブに至るまでを統合的なメディア運用を通じて行い、ビジネス機会の創出に有効活用していくこと。登壇した同社のユージン・チョン氏(Director of Solutinos Design and Consulting, Asia Pacific)は「これまで、企業によるコンテンツの運用フローはリニアなプロセスフローだった」、つまりフローが直線的で、ひとつのプロセスが終わるまでは、次のプロセスに進めなかったという。

例えば、ある動画素材をテレビコマーシャル制作のための編集作業で使用していた場合、その素材にほかのひとはアクセスできず、その作業が終わるのを待っていなければならないなどの非効率が発生していた。この問題について同社の提供するソフトウェアでは、企業のコンテンツをストック・目録化・メタデータ化して運用しやすいものにする。目録化・メタデータ化することにより、コンテンツの検索を容易にし、作業を効率化することができる。さらに、複数の従業員が同時に、社内外問わず異なる場所からアクセスできる環境を提供するという。

プレスカンファレンスでは、同社のソフトウェアを導入し、コンテンツ運用を行っている米国メジャーリーグベースボールチーム「サンフランシスコ・ジャイアンツ」のインハウスプロダクションであるSFGプロダクションのポール・ホッジス氏(Executive Producer)、クリス・ガルガノ氏(Senior Director of Marketing and Entertainment)も登壇し、コンテンツ運用の現場について語った。

アビッド テクノロジーのソフトウェアを導入・利用するポール・ホッジス氏

サンフランシスコ・ジャイアンツでは、ひとりのスタッフがいくつもの仕事を掛け持ち、たった15名でコンテンツ運用を行なっている。最初はスコアボードで流れる映像コンテンツのみの制作を担当していたが、いまではインターネット上で配信するコンテンツ、年間25本以上のライブストリーム番組、テレビコマーシャルの制作も担当しており、またメジャーリーグのオフシーズンもファンとつながり合えるコンテンツ作りを行っている。

同社はスコアボードで流れる映像コンテンツのみの制作を担当していた数年前まで、他社のソフトを使って映像制作を行っていたという。しかし、ほかの媒体で扱われるコンテンツも含めて制作する必要が出てきたタイミングで、同社のソフトウェアを導入したという。その理由についてホッジス氏は「同様のソフトウェアの中で、もっとも包括的な機能を持っていた」と語る。

また、プレスカンファレンスでは、昨年サンフランシスコ・ジャイアンツが完全試合を達成したときに作られたムービーが放映された。完全試合を伝えるダイジェスト版ムービーは、試合終了から4時間で完成。30秒間のテレビコマーシャルも翌日に作ったそうだ。これらの映像制作を担当したのはたったのふたり。ホッジス氏は「これほどまでに短期間で制作を行えたのは、ふたりの編集者が同じデータにアクセスすることができたからだった」という。そしてこれらのコンテンツは、“ナイトゲーム”や“アウェイ”、“ホーム”などのキーワードでメタデータ化され、今後の運用に活かされているそうだ。

今後アビッド テクノロジーは、同社のソフトウェアをモジュールとして販売していくという。モジュール化することにより、顧客が導入しやすく、また幅広いニーズに対応する方針だ。

プレスカンファレンスで登壇した3名

    関連記事

    関連サイト

    新着記事

    特設サイトの情報

    求人情報

    人気記事

    一覧

    イチオシ記事

    新着記事

    特別企画

    一覧

    転職ノウハウ

    あなたの仕事適性診断

    4つの診断で、自分の適性を見つめなおそう!

    Heroes File ~挑戦者たち~

    働くこと・挑戦し続けることへの思いを綴ったインタビュー

    はじめての転職診断

    あなたにピッタリのアドバイスを読むことができます。

    転職Q&A

    転職に必要な情報が収集できます

    スカウト転職する

    企業からアプローチのメッセージが届きます。