【インタビュー】
日本ではKDDIでの採用実績を活かし、まずはサービスプロバイダ向けに展開する予定だ。エンタープライズ向けの展開も同時に行う。すでにドコモインタータッチとの協業は決定しており、ホテル等のホスピタリティ施設での展開は見えている状態だ。
「多くの企業はすでにWi-Fi環境を構築していますが、モバイルデバイスの流行で事情は変わってきました。1ユーザーが1台のデバイスを使うのではなく、複数台を利用するようになりましたし、閲覧するコンテンツもリッチになりました。キャパシティの拡大も必要ですし、オフィス内での必要な場所にだけ設置するのではなく、社内全体をカバーする必要が出てきています」とロー氏。
干渉に強いという製品の強み活かし、同社が狙うのはパブリック環境での無線LANだ。来店者に利用させる店舗やホテルなどでの設置を見込んでいる。そして、同氏が特に今後の伸びが期待される分野としてあげたのは、教育分野だ。
「大学でも多くの端末が利用されていますし、教科書の電子化等が進めばさらに利用も増えるでしょう。また、来年には利用が始まる802.11acもチャンスですね」とロー氏は語る。すでに教育分野での実績も持っており、今後の展望は明るいようだ。
新たに設立した日本法人に求められている役割は、既存顧客へのサポートと市場開拓だ。 「まずはKDDIを中心とした既存顧客へのサポートを展開します。市場開拓については、キャリアやサービスプロバイダとエンタープライズのバランスをとりたいですね」と語るのは、ラッカスワイヤレスジャパンのカントリーマネージャーである伊吹仁志氏だ。
日本においては代理店経由での販売を予定しており、協業できる代理店やパートナーも求めているという。
「製品価値を伝えられるパートナーが必要です。ラッカスには高度な技術がありますが、どの製品にも同じ技術を搭載しているという特徴もあります。ローエンドモデルとハイエンドモデルは接続数やアンテナ数の違いであって、技術的な差はありません」と伊吹氏は語る。
急増するモバイルデバイスへの対応、大量に敷設したアンテナ同士での干渉のない通信といった課題は通信キャリアとエンタープライズで共通しているだけでなく、企業規模の大小を問わず発生する問題だ。しかし、大企業向けの製品ではオーバースペックだという問題もある。たとえば、ファイアウォールやVPNは無線LAN機器に求めていないという企業も多いだろう。
「求められているのは高パフォーマンスでもシンプルな機器です。ラッカスは世界で成功しています。エンタープライズ向けWi-Fi分野において、最も成長している企業でもあります。日本では、差別化された技術を持つトッププレイヤーとして市場参入ができると考えています。成熟し、成功した製品を提供する仲間としてぜひパートナーになってください」とロー氏は日本のSIerに呼びかけている。
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