付加的な撮影機能としては、連写した3枚の画像をカメラ内で自動合成して広階調の画像に仕上げる「オートHDR」や、連写した6枚の画像を重ね合わせてノイズを低減する「マルチショットNR」、13種類の特殊効果を選べる「ピクチャーエフェクト」、カメラを横や縦に振るだけで自動的にパノラマ記録を行う「スイングパノラマ」などを搭載。いずれも、同社製品でおなじみの機能だ。

動画の設定メニュー。同社でおなじみの、アクティブ手ブレ補正も選べる

13種類の特殊効果を選べるピクチャーエフェクトの選択画面

そのほか、人物撮影の際に、構図の三分割法に沿って自動的にトリミングした画像を同時記録する「オートポートレートフレーミング」や、4種類の縦横比を選べるマルチアスペクト、電子水準器、グリッド表示、個人顔登録、AVCHDのフルHD動画記録などの機能を備える。

感度はISO125~6400に対応し、拡張モードでISO80とISO100も選べる。高感度の画質は、ノイズが目立たないように低減され、ISO1600くらいまでは細部を拡大しても汚いという印象は受けない。写真の使用目的によっては、それ以上の感度でも実用的だ。またマルチショットNRを利用することで、ISO12800またはISO25600での撮影も行える。

感度の設定画面。オートISOでは、自動アップする上限の設定も可能

発色傾向をカスタマイズする「クリエイティブスタイル」の設定画面

今回の試用では、気軽に持ち運んでスナップ撮影を楽しみながら、ミラーレスカメラに迫る低ノイズで高解像の写真を味わうことができた。個人的には、最近のほとんどのコンパクトデジカメの画質には失望することも多く、コンパクトデジカメなら仕方ないと割り切っていたが、このDSC-RX100ならきちんとした写真が撮れると感じた。写真撮影を趣味にしている人はもちろん、それ以外の人でも、高画質で撮りたいが大きなカメラは持ち歩きたくないという人に特にオススメできる。

撮影モード:絞り優先AE(F5.6 1/13秒) / 露出補正:-0.3 / 感度:ISO125 / WB:太陽光 / クリエイティブスタイル:スタンダード / 焦点距離:15.64mm

撮影モード:絞り優先AE(F4.9 1/160秒) / 露出補正:+1 / 感度:ISO125 / WB:太陽光 / クリエイティブスタイル:スタンダード / 焦点距離:37.1mm

撮影モード:絞り優先AE(F4 1/30秒) / 露出補正:+0.3 / 感度:ISO125 / WB:太陽光 / クリエイティブスタイル:スタンダード / 焦点距離:11.04mm

撮影モード:絞り優先AE(F1.8 1/160秒) / 露出補正:±0 / 感度:ISO125 / WB:曇天 / クリエイティブスタイル:スタンダード / 焦点距離:10.4mm

上段左から順に、ISO80/100/125、中段左からISO200/400/800、下段左からISO1600/3200/6400で撮影。撮影モード:絞り優先AE(F8) / 露出補正:-1 / WB:太陽光 / クリエイティブスタイル:スタンダード / 焦点距離:37.1mm