背面モニターには、約122.9万ドットの3.0型TFT液晶を搭載。通常のRGBの画素に白画素を追加した新技術「WhiteMagic」を取り入れ、屋外でも良好な視認性を確保している。ビューファインダーは非搭載で、オプションでも用意されていない。
AFは、コンパクトデジカメで一般的なコントラスト検出方式を採用。ズームのワイド側とテレ側を問わず、スムーズに作動する。フォーカスエリアは、画面内の25点から自動で選ばれるマルチポイントAFのほか、好きな位置に手動で動かせるフレキシブルスポットAF、中央重点AFに対応。自動追尾や顔認識も可能だ。
また、画面の一部分を拡大表示にする「MFアシスト」や、ピントが合った部分に色を付けて表示する「ピーキング」機能を利用することで、マニュアルフォーカスでも正確なピント合わせが行える。
連写は最高で約10コマ/秒に対応。連写を使わない通常の1枚撮影でも、撮影のレスポンスは軽快でストレスは感じない。惜しいのは、ボディの天面に合わせて平坦にデザインされたシャッターボタンの感触があまりよくないこと。小さなズームレバーについても、筆者の大きな手ではやや操作しづらく感じた。
撮影の瞬間にはカシャという疑似シャッター音が鳴る。メニューの設定から電子音をオフにすれば、ごくごく小さなシャッター音だけの非常に静かな撮影も行える。この点は、一眼レフ機やミラーレスカメラとは異なる、コンパクトデジカメならではのメリットだ。